都内とかでよく見ます。最近本当に多い。
一部の方々からとても熱視線を浴びている自転車。
それがファットバイク。
走ってる姿を見て「アレ欲しい」と思っちゃう率ナンバーワン!〈当社比〉
ファットバイクとは何?
バイクのような極太タイヤの自転車をファットバイクと呼びます。
太さが2.125インチ以上のモノをココではファットとします。
1.95インチとかは普通の部類だと思いますので割愛。
3.0とか4.0インチのタイヤを履いた自転車をファットバイクと呼びます。
良く見慣れたマウンテンバイク系はこのサイズですので今更ファット的な扱いはしません。
1.95幅が実用サイズでしょう。
↓一応紹介ですが、おススメしているわけではありません。
ファットバイクのハンドル幅が普通自転車の規定を超える旨の説明、防犯登録ができない旨の説明がないお店は怪しいのでお勧めはしません。こんなのですよって紹介だけです。
ファットバイクのメリット
極太タイヤの利点は走破性。
雪道!砂利道!未舗装酷道!
(走破性とはどんな道でも走り抜けられますよ的な意味です。)
はい、終了!
え?まじで?以上?他にないの?
無い。
見た目ゴツい、カッコいいというのも魅力ですが、利点ではありません。
更にはクッション性が良いとかもデメリットと相殺なのでメリットとはしません。
メリットは以上!
※ここで心折れそうなヒトは最後の方までがんばって読みましょう。
大丈夫です、私は味方です。
はい、こっからはデメリット!
なんか今回雑じゃない?大丈夫か?
ファットバイクのデメリット
一言で言うと、体力も含めたランニングコストが高い。
タイヤが高い、チューブも高い。
1本6000円ですって…
ネットで買って自分でやるのが一番安い。
※部品持ち込みで、しかもこの手の自転車はお断りって店が多いです。
タイヤが太い=頑丈ではない。
車輪の強度はスポークの太さやリムの厚みなどで決まります。
本格的ファットバイクは車輪の強度もしっかりしているモノもあります。
ただし、強度が高くて太いタイヤの頑丈さと重さは比例します。
つまり、超重い。がんばって漕いでください!
リムは分厚いのにスポークが細いのも意味わかんないですね。
そこで軽量化とか言われても自転車としては本末転倒。
安価なファットバイクは車輪をよく見た方が良い。
車体が体重を受けて、車輪の真ん中のハブ→スポーク→リム→タイヤ→地面という順番で力が伝わるのでスポークはメチャクチャ重要。
ファットバイクなのにママチャリと同じかよ!と突っ込みを入れる整備士は私だけでしょうか?
重さを犠牲にできない中途半端な企画モノが多い気がします。
タイヤ太いから120キロのヒトでも平気、とかないです。
一般の自転車は65キロを基準に設計されています。
タイヤ太いけど、リムの強度、スポークの太さはママチャリと同じものが多いので気を付けましょう。
もっと注意なのはアマゾンなどで販売されているファット。
これは後述します。
空気が甘くなると、地獄の重さ
タイヤはある程度細くて固い方が推進力出ます。
反対に幅広でふにゃふにゃは路面抵抗MAX!
ファットタイヤは適正空気圧でも軽くはありません。
なので空気甘いと完全に漕ぐと重いです。
ハンドル幅が60㎝以上のものが何故か多い。
なぜそれがダメなのか、わからない自転車屋さんは出直してきましょう。
これ毎度ですが、影響力の大きい販売店の方がしっかり伝えてほしいです。
お店が独自に決めれることではないので、ウチはしているとかのレベルではないのです。
ハンドル幅が60㎝超えると普通自転車ではない。
そして、まともな店では防犯登録を断られる。
完全なる軽車両ですが、中国のメーカーだとその辺を気にしません。
日本のメーカーが企画した自転車を中国で作っているのとはわけが違います。
日本のメーカーが企画したファットバイクを買いましょう。日本で企画された車体ならこの辺は大丈夫でしょう。
中国のメーカーが日本に売り込んでいるファットバイク、アマゾンとかでね、よく見るのは自己責任で買いましょう。超カッコいいんですけどね…カッコはね…
その前に何で実店舗で売ってないのかもよく考えましょう。
買ってからもね、文句言いたくて問い合わせしてもメーカー自体が無くなってたり、そもそも日本語が通じなかったりします。部品をママチャリと流用出来ないパターンも多いですし。
ファットバイクでVブレーキっていう仕様もおもしろいですよね。
日本人が乗るからどうでもいい的なメッセージを感じます。
ファットならディスクが良いんじゃないかな?
※個人の意見です。ファットじゃなければVブレーキは超効くブレーキ。
走破性は良いが平坦な道、限定。
タイヤ太いとやりたくなる無茶な走行。
やめましょう。壊れます。
そしてあまりの重さに後悔することでしょう。
ファットは平坦な道が良いと思います。
山はマウンテンバイクがおススメです。
デメリットを覆すのはアナタです。
お客さんに説明して一番ネックになるのがランニングコスト。
だいたいお子さんがファットバイクを希望して、保護者さんが色々問い合わせして下さるので先に私は全部説明します。
それでも欲しいというなら本物です。
がんばって漕げばいいんです。タフに
そう、ファットバイクは自分がタフじゃないと乗りこなせない
そんな自転車。
注意喚起:ファットバイクのフル電動自転車は法律上ではバイクです。
電動アシストと称してアクセル付いてるファットバイクが存在します。
中国のメーカーは日本の道路交通法を知らない。
アマゾンで売ってる業者自体がそもそも電動アシスト自転車の法律を理解していないのでアクセルついていても電動アシスト〈公道走行可能!〉とか平気で謳ってます。
中国向けの商品を日本で売っているだけな気がします。
(個人の感想です。)
しかし、日本の法律ではこれはバイクと言います。
アクセル機能が付いている時点で電源切っていてもバッテリー外していても
バイクです。
電源切ってれば大丈夫は通用しません。
アマゾンで見つけた場合は皆さんで違反報告ボタンを押しましょう。
私の先輩はそれが趣味と言っていました。
はいまとめ!
カッコいいからと何も考えずに買うと後悔する自転車です。
若いってそういうもんで、そこから学んで大人になるものですが知ってんなら最初に言ってほしいと言われるのが自転車屋。
赤裸々にファットバイクのデメリットをご紹介しました。
なぜデメリットだらけなのに売ってるのか?
商品力があるからです!欲しいと思わせる商品力。
お客さんが欲しいと思って買うんだから、後のことはお客さんでお願いしますという業界の闇でしょうね。
だからこそ、売る前に全部説明するんです。
闇と知りつつも健全でありたいともがいてるんですね…
価値観は人それぞれ。
誰にもファットに惹かれる気持ちをとめる権利はない。
ヒトが何と言おうが、ランニングコストがかかろうが欲しいもんは欲しい。
カッコいいものに乗りたい、ヒトと一緒なんて嫌だ、
私の車も似たようなモノで、超燃費悪い30年落ちの軽自動車。そのうちの6年を私が乗ってます。4年くらいエアコン効かない状態で乗ってました。断熱材もないので死ぬかと思いましたね~
なぜそんな車に乗るのか?
好きだからです。乗りたいからです。現代のお利口な車に興味が無いのです。
ランニングコストとかそういう小さいことを気にしていては乗れない車。
※何度も捨てろと言われています。小さいと思いこまないと乗れないの間違い。
乗って楽しめるならそれは良い自転車です。
乗って気分が良いならそれは最高のメリットです。
そうですよね?
若いうちに乗って楽しんで下さい。そしてデメリットに耐えられなくなったら降りれば良いのです。
ママチャリはいつでもあなたのそばの自転車屋に居ます。
要は、デメリット覚悟の上で楽しめるなら買っても損はない。
アナタの人間性が試される自転車ってことですね。
ちなみに私ならファットではないですが似た系統でこちらを推します。
ファット買うお金で全然検討できちゃうのでお勧めです。
だって、楽だもん。
だもん?
以上!ハチワレサイクルでした。
結局ダメなのか良いのかわかんない記事になりましたがたまにはこんなのもアリでしょう!
買うならファットバイク専門とかピストとかガッツリやってるところでしっかりお金払って買いましょう。そういうファットは本物で、別物。
「カッコいい」につけ込んだ安いファットはデメリット覚悟して買うってことですね!
デメリットだけしっかり覚えておいてくださいね!
そして自分で組み立てる怪しいアマゾンさんでよく見るのは何も知らないヒトを狙った商品だと思ってください。
是非、買う前に読んでください。
今回も読んで頂いてありがとうございます!
サッカーボールも空気入ってないと重いですよね?