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BAAなしで大丈夫?闇に包まれた自転車の品質の話で、逆に中国製の自転車の不安をブッ飛ばそうではないか!

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中国製だから品質が悪い日本製は品質が良い

自転車に限らず、世間一般ではそういう見解が大半を占めるのではないでしょうか?

果たして、本当にそうなのでしょうか?

中国製だからすぐ悪くなったり、壊れたりする、まともに走らない…

果たして、本当にそうなのでしょうか?

今回は闇です。闇中の闇。
3回リライトしてようやく書けました。

そもそも自転車の品質とは?

自転車協会が作った厳しい安全基準のBAA
JIS規格準拠のSGマーク
今では超希少なJISマーク

これらのマークはその自転車が工業製品として安全ですよ、十分な強度がありますよ的な意味合いだと思ってください。品質が良いってことは安全に乗れて長持ちするってこと

簡単に言うと

BAAは良い
SGマークは普通
JISマークは絶滅危惧種

てとこです。

JIS規格
自転車のこうあるべき強度や安全性を示すひとつの大きな基準であってSGマークもBAAマークも元にしているのはJIS規格です。

もちろん、中国製の自転車にも基準が満たされればBAAマークがつきますし、SGマークも付きます。

国産でもつかないってのもあ、、、るのかな?
見たことないです。

実はこの他に、もう一つ基準が存在しています。

無印です。

つまり基準無しの中国製

え?日本の工業製品として売るものは最低限JIS規格に準拠していないとだめなんじゃないの?

そう思いますよね?

しかし、そんな決まりはありません。

つまり、どんな基準で作っているか不明なメーカー自主基準自転車があるということです。

JISに準拠するかどうかは任意です。
これ、私も驚いたんですが、強制力ないんです。日本車両検査協会確認済み

道路交通法で規定されているのでは?

道路交通法における自転車は装備やサイズの規定はありますが、強度や品質の規定はありません。

どんな粗悪品でも形が自転車であれば道路交通法上は問題なし。という訳ですね。(電動アシストは違います。型式認定が必要)

ここまで読んで頂いた皆さん、BAAマーク付きとかSGマーク付いてる方が

絶対安心

そう思いますよね?
それ、間違いじゃないんです。

一定の基準があるって素晴らしいことなんです。

しかし、基準はあくまでも基準。

整備する人間によってBAAでもゴミに、無印中国製でも普通の自転車になりえます。

この品質の問題は実は整備の方が影響が大きいのです。
考えてみて下さい。

BAAマークついているお高い自転車をバイトが整備してお客さんに渡す。

こいつ大丈夫か?っていうおじさんが何となく整備してお客さんに渡す。

一般社団法人自転車協会より抜粋
BAAマークの付いた自転車の製造事業者または輸入事業者は、製造から消費者に渡るまでの間に、自転車技士(自転車組立整備士)、自転車安全整備士又はそれと同等の技術を有する者により、完全に組み立てられた状態で利用者に提供することが義務づけられています。

はい、義務付けられているとありますが、そんなことすら知らない整備士がいます。
罰則ありませんし、周知もされていません。協会が言ってるだけ感がすごいです。

そもそも、なぜ一般社団法人が義務付けをできるんでしょうか?
皆さんが何も知らないことを前提に良いことを言ってるだけに我々私は感じます。

締め付けトルク不足、ハンドル曲がり、ブレーキ緩かったりきつかったり、タイヤまっすぐじゃなかったり、ペダルも締まってない。ライトも付いてるだけで上向いてる。

そんなレベルの整備で本当に安全?
BAAマークついてるけどブレーキ効きません。
高いブレーキついてても意味ないですよね…

世の中全ての自転車屋がまともなわけじゃない
そしてまともな自転車屋さんのすべての店員がまともなわけでもない。

そもそも資格持った整備士が整備していない場合もありますし、
自転車技士や安全整備士の資格取得しただけでは一人前ではありません。

安全整備士や自転車技士という資格だけで信用できるなら現場は苦労しません。
この点をしっかり運営している会社もあれば現場判断で何となくって会社もあります。

多くの現場でダブルチェックをしていると思いますがそれも状況しだいという場面も多いです。ポンコツ整備士が組んでそのまま売る現状はどこの店にもある問題。

まともな整備士ほどこの問題と戦ったことがあると思います。

そんな状況で渡されるBAA付き、SGマーク付き自転車は安全で品質が良いと言えるのでしょうか?

まともな店とは整備する人間の実力差も含めてしっかりフォローできる管理体制がある店を言います。(個人の感想ですが…)

逆に、

熟練の手練れの整備士が組んだ無印はどうでしょう?
遠目にフレーム曲がりを言い当てるヒトや、修理に入ってきた自転車の状態を見てお客さんが感じている以上の不具合を見抜くヒトもいます。
他のスタッフが修理受付してる段階で遠くから見てすべてを把握しているような人です。

おそらく、その無印は安全性能は高くないけれど、違和感なく乗れる自転車となるでしょう。

乗り手がしっかり空気さえ入れれば、5年なのか10年なのかは不明ですが頑張って走ることでしょう。
実際にいましたから。

9980円時代のママチャリを10年前の防犯登録貼ったままタイヤ交換に来たお客さんが…良い意味で私のトラウマとなっています。

悪いイメージの無印中国製でもメンテしていけば、ずっと乗れるんじゃないの?と気づきを得たわけです。乗り方が良いという大前提で書いてます。同じ人が整備したBAA付きと無印なら乗り方悪い、メンテ無しなら圧倒的にBAA付きが長持ちします。)

それって、結局品質が良いってことになるのでは?
良い部品は使ってない、ボロボロでボッコボコでも、問題なく長く乗れた。
その方の乗り方が良かったと終わらせていいのだろうか?

 

整備力もありますが、無印中国製でも最低限の品質があって自転車として機能したからそこまで乗れたわけですよね?

お客さんが新車購入して廃棄の自転車を持ってきてくれる時によく思います。
役目を終える自転車が教えてくれることって結構あるんです。

極端な例です!まともな店でBAAマーク付きやSGマーク付き自転車買うのがベストです!
ダメなのは無印中国製をなんとなくダメそうな店で買うこと!
普通に整備して売り物になる無印中国製は稀です!店が苦労して出してるのは事実です!


こう言う風に書くと、安全とか品質の基準って分からないですよね?

ハッキリ言って闇。これは業界の闇
基準があるようで無い、品質の帳尻合わせがすべて業界の末端の自転車屋さんに託されている現状
無印をまず修理に近い作業して自転車にしても工賃は出ません。

これこそ闇…

売り上げを出したいために無印を仕入れるのは常套手段。じゃあその無印が品質が悪いかと言えば、確かに良くはない。

その中国製を普通に乗れる自転車にまで持っていくのは整備の力

BAA付きの自転車をゴミにするのも整備の力

そしてこれが一番大事なんですが、

どんな自転車でも長持ちさせるのは乗り手次第。

コレに尽きます。自転車屋がやれることやって渡しても乗りて次第ですぐ壊れる場合もあるってことです。もちろん10年持つ場合も…

あ…

肝心なこと言い忘れてました…

良い整備士を見分ける方法

そんなものはありません!こっちが知りたいです!

しかし恐れることはありません!
お客さんは強いんです!


どんな店でどんな基準の自転車を買ったとしても、
不具合があったらとことん突きつけてやりましょう!

良い整備士かどうかなんて関係なく店単位で対応させれば良いんです

どんな店にも一人はまともなやつが居ます。量販店はわかんないですけど…

つまり、基準がどうとか、中国製がどうとかと言うより

お客さんがしっかり店に対応させればお金なりの品質は手に入るということ!

(この記事3回リライトして結論コレでした…)

買い方として最高なのはBAAついた自転車を最高の整備士に組ませること
最低なのは無印中国製をポンコツ整備士に組ませること

店的に最高にありがたいのはお客さんが不具合を言いにきてくれること!
クレームってまともなやつは大歓迎なんです。実は…

我々はお客さんに気づかせて頂いて、それを成長に繋げます!

(もうつぶれろと思う店には行かない、買わない関わらないが一番効果的)

以上!今回長くて申し訳ありません!

自転車業界に不信感持ってしまったら申し訳ないんですが、がんばってる自転車屋さんは多いはずです。信頼できる自転車屋さんがあるって良い医者が近くにいるくらい大事だとハチワレサイクルは考えます。

読んで頂いて本当にありがとうございます!

自転車業界の闇
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この記事を書いた猫
猫だってやればできる

自転車技士、安全整備士の資格を取得してからも10年以上、自転車を研究している自転車研究家。自転車屋的にどんな人かは記事で判断して下さい!
「知らないから損をする」「すぐ壊れるから大事にしない」それだと自転車業界の思うツボ。ママチャリの裏側を記事にする私は自転車業界の敵。だから猫の姿で失礼します。

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