自転車をこぐとずっとチェーンが擦ってる音がするとか、カッチャンカッチャンとチェーンケースの中でチェーンが暴れて今にもはずれそうな方は必見です。
自転車屋で頼むと1000円くらいの作業でも、自分で出来たら助かりますよね!
自転車のチェーンを外れにくくする方法
自転車にはチェーン引きという部品があります。
外装6段以外のママチャリにはだいたいついてます。
このチェーン引きを使ってチェーンの張り(テンション)を戻せばチェーンは外れにくくなる!
話は単純。
なんでチェーンが伸びるのかって疑問の方はこちらをチェック↓
油差しまくる癖のある方はぜひ読んでほしい。
はいでは、
チェーン引きとは?
こんな形してます。見たことありますか?
後輪の超略図です。
水色の部品が起点となって車軸にひっかけたネジを前に出したり後ろに引いたりできます!

チェーンの調整はほとんどこの部品で行います。
外装6段は別問題、シングルギアと内装3段しかチェーン引きは使えない。
外装6段ギアの自転車は変速機にチェーンのテンションを保つ機能があるのでチェーン引きは必要ありません。
外装6段でチェーンが外れやすい場合は変速調整のズレ、変速機の変形、前ギアのガタツキなどなど色々問題が考えられますので、自転車屋に相談しましょう!
チェーン調整のやり方
え?チェーン引きのナットを締めこめばいいんでしょ?と思ったアナタ、気が早いです。
なぜなら、車輪はもっと強いネジで固定されているからです!
固定箇所をゆるめてからじゃないと車輪はズラせないのでまずはそこから!
車輪の固定箇所は2か所!(ゆるめるのは3か所)
※左右あるので注意
1⃣車輪の固定ナットをゆるめる

車輪をうしろにずらすので固定ナットが締まっていたらズレません。でもゆるめすぎてもダメ。
片足スタンドの場合はひっくり返すとやりやすいですが、車輪を両足で挟んでやることもできます。
普通のヒトはやんないか。
15㎜のスパナかボックスレンチ、メガネレンチでも可、とにかく15㎜のナットがゆるめばなんでもOK
私が使ったのはクニペックス↓
左右のハブナットをゆるめたら今度はコチラ↓
2⃣ブレーキを車体と固定するバンドをゆるめる。

※古い車体なので8㎜ボルトと8㎜ナット1本でとまってます。8mmスパナを裏から当ててプラスドライバーでゆるめている図
ブレーキ固定バンドも完全に外さなくてOK
ゆるめばOK 。
指で触ってかさかさ動くならもうそれ以上ゆるめる必要なし。
ブレーキ側はローラーブレーキなら10㎜スパナ2本か10㎜スパナとプラスドライバー
バンドブレーキとサーボブレーキならプラスドライバーと予備で8㎜スパナ
PWTのプラスドライバーはアマゾンでは販売してないかもしれません!
自転車で使うプラスドライバーは+2番の大きさであれば問題ありません!
チェーンの注油も忘れずに!
いまさらですが、もしこの段階でチェーンがサビだらけなら注油しましょう!
さあ!おまたせしました↓
3⃣チェーン引きを締めこむ。
10㎜のボックスレンチがあるとやりやすい。
スパナだと超やりにくい。

必ず左右少しづつ締めましょう。左しかついてない場合もありますが大丈夫です。片方だけでも十分できます。昔のは片方だけが多い。
チェーンの張りを確認しながら締めこみましょう。張り過ぎは危険です。
チェーンの張り具合の確認方法
チェーン調整の具体的な方法はわかったとしても、実際どれくらいの強さでチェーンをはるのか?
単純に車輪を後ろにさげてチェーンを張ると言ってもどれくらいの強さ?
わかんないですよね?私たちもどう説明すれば良いのか本当に困る問題です。
そもそも、
張り具合を説明する前段階で知っておかないといけないのが
前ギアは正円ではないので、チェーンの張りは一定じゃない。

そうなんです、前ギアはペダリングで力が入りやすいように少しだけ楕円になっています。
「チェーンの張り具合は平均を見る」とだけ今は覚えておいてください!
チェーンの張り具合こそ、チェーン調整の難関
まずは、チェーンにさわらないことには張り具合は確認できません!素手でも布を当てながらでもいいのでチェーンにアクセスしましょう!
チェーンが全部ケースで隠れているタイプはやりにくいです。

半ケースと言ってブレーキ側からチェーンが丸見えなチェーンケースは確認し放題です。
チェーンは必ず上の方をさわって確認しましょう!お仕事するのは上側なので!
チェーンの張り具合

必ず一番キツイところと一番ユルいところを確認したうえで平均的に張るようにしましょう。
押してもビクともしないのは張り過ぎなので危険です。ペダルを逆回転させて車輪も後ろに回るのもちょっと張り過ぎ。
張り過ぎの状態で走行するとチェーンは切れます。
チェーンの張り具合の心得
無理してパンパンにテンションをかける必要はありません。思い出してください、チェーンが外れにくければOKなのです!限界に挑む必要はないので、少しでも改善させたいなら少しだけ締めこんで終わりでもOKなのです!
プロはお金もらうんで、一番いい所を探しますが、DIYなら攻める必要はありません。
さあ、終わった!
じゃないんです!
チェーンを調整する時に絶対セットで見なければいけないポイントがもう1つ残っています!
車輪のセンター(車輪まっすぐついてる?)

車輪のセンターは基本中の基本
自転車は車輪とフレームがまっすぐ向いていないときれいに走行できません。
ただ組付ければまっすぐ走るわけではないのです。だれかがセンター出しをしています。
してますよね?同業者さん?しないで出すなんてないですよね?
車輪センターの出し方

車輪がまっすぐ向いているかの確認です。真後ろから車輪を見て車輪もしくはタイヤと車体の隙間が左右均等になっているかを確認します。
車輪が歪んでいるところで合わせてしまうとセンターもズレます。必ず車輪を回転させて確認しましょう!
せっかくチェーンの張りがいい感じでもセンターズレてたら意味ありません。
ズレてる(まっすぐ向いていない)と気持ちよく前に進みません。走行中に左右に寄って行ってしまったりしますし、何より常にタイヤにストレスがかかります。
センター出しは車輪に手を出すなら必ずついてまわる作業です。セットです。
センター出しとチェーンの張りが終わったら車輪を固定。
チェーンの張り具合、車輪のセンター出しがOKなら車輪を固定しましょう。
ブレーキの固定バンドも締めこむのをお忘れなく!
繰り返しですが、車輪固定ナットを締めこむとチェーンの張りがキツくなるので必ず最後もう一度大丈夫か確認しましょう。
最低でもクランクをうしろに二回転以上させてチェーンの張りを確認。
全部終わって再確認してチェーンがバリカタになっていたら
やり直しです!
(微調整)
チェーン調整できない場合もある。
早く言ってよという項目を今お伝えします!
①チェーン引きを使い果たしている
要するにチェーン引きの締め込み幅がもう使い切られている場合はチェーン調整できません。
その場合はチェーンのコマ詰めやチェーン交換が必要になります。
※チェーン引きを使い切るほど摩耗したチェーンは痩せてますから切れる可能性もあります。
早めに交換しましょう。
②クランクがガタついて前ギアがまっすぐじゃない
クランクと言ってペダルのついている棒が横にガタつく場合、チェーンが乗るギアも一緒に動いてしまうので、チェーン外れは必然的に起きます。
ペダルを手で持って横に力を入れたらガタつくならコレです。
チェーン調整の前にそっちを何とかしましょう!
調整しても意味ないってことですね。
まとめ
チェーン調整はネジを1つも外さずにできる調整です。ネジをゆるめるだけなので比較的手を出しやすい調整と言えるでしょう。
しかし、車輪やブレーキ固定バンドをゆるめるので最後必ず固定確認だけはして下さい!自己責任で!
後輪の固定ナットは10㎝くらいのスパナでは力不足になりますのでなるべく長い工具使って下さい。
※クニペックスの180㎜では結構頑張らないと32N・mいきません。
ブレーキのバンド固定も忘れると、ブレーキ本体が回転し後輪ロックを発生させます。
自分の自転車以外は手を出さないようにしましょう。
(締めればいいんです、確実に締めればいいんです!)
以上、今回はチェーン調整でした!なっげぇ記事になって申し訳ないです!
チェーン触って汚れた手は洗濯洗剤で洗うときれいになります!
トップが最強。ナノックスでも可!酵素パワー恐るべし、食器用の中性洗剤より全然落ちがいいのでお試しあれ!
なんか信用できないぞって方はコチラ↓
追記
チェーン引きが無いとか壊れたという方は車輪降ろさないとチェーン引きは取付できませんので自転車屋さんでやってもらった方が良いと思います。

チェーン引きはフレームと車輪の間につけるので、結構間違えやすいです。