それは、バッテリーを買い替える時の価格の高さ!
せっかく電動アシスト買ったんだからずっと乗りたい!でもバッテリーは消耗品!
バッテリーが切れたらただの重い自転車。
(昔は重かったが今は案外普通に漕げるレベルです。)
もしバッテリーが使えなくなったら、電動アシスト自転車を買った意味そのものが無いに等しい。
純正スペアバッテリーが高くて中国製に手を出したり、中古に手を出す前に読んで欲しい記事です。
何で自転車屋は純正しかおススメしないのか、知って欲しい。
超長く価格を説明してほしくない方はバッテリーの賢い買い方まで一気にジャンプ↓
電動アシスト自転車のバッテリーが何で高いのか?
バッテリーに4万とかって普通に値段が高いですよね…
※価格はわかりやすく相場的な感じにしてあるんでだいたいで考えて下さい。
はい、みなさん意味わかんないですよね?
なぜ9Ahと16Ahで容量が12.4倍?はぁ?
どういう計算なわけ?ですよね?
そして
Ahってバッテリーの容量を示すんじゃないの?というのは後述
電動アシスト用スペアバッテリーの価格相場は4万から5万前後。
もちろんバッテリーの容量によって値段は違ってきますが、めちゃくちゃ高い!
16Ahで5万円だとするとモバイルバッテリーに比べたら相当高いですよね。
だってモバイルバッテリーって9Ahで4000円ですよ?

アンペア数だけ見るとモバイルバッテリーなんて9000mAh(9Ah)で4000円前後。
はい、実はこのアンペアだと思っていたAhがとんでもないくせ者でした!
みんなバッテリーのAhという単位をわかっていない問題
Ahは実はアンペアじゃないんです!
なんで自転車業界はAhをアンペアと読ませるんでしょうか?
アンペアってAですよね?Ahのhに疑問を感じませんか?
感じないよね…
Ahってこれ、正確にはアンペアアワーですから!

A(アンペア)電流の単位
Ah(アンペアアワー)一時間にどれだけ電流を流せるかの単位
16Ahなら16Aで1時間流せます、1Aで16時間流せます!的な単位
ま、ものごとは単純でわかりやすければ多少変な解釈でも世の中うまくまわるので
特に誰も気にしない。
そう、Ahと書いてあっても誰もアンペアアワーと読む人が居ないのでまかり通ってるんですね。
かくいう私もそうでしたし、先日ふと疑問に思ってそこから調べてわかったので最近まで疑問にも思ってませんでした。
実はAhって電圧(ボルト)が同じじゃないと比較できないんです!
リチウムイオンバッテリーに関してはAhだけで比較する感じが主流になってますが、実は肝心なのは同じボルト数で比較してるかどうかってことなんです。
ちなみにモバイルバッテリーは3.6ボルト
電動アシスト用は25.2ボルトが主流です!

これを知らないと36Vで9Ahの電動アシストと25.2Vで12Ahの電動アシストがあったら12Ahの方が容量でかいじゃん!となってしまうわけです。
全然知らなくっても恥ずかしくはりません!ほとんどの人が知りませんから!
ボルトとは出力のこと!
記号で言うとVです!
要するに電気を流す勢いみたいなものがボルト!水圧的な感じです。

電動アシスト自転車は25.2Vが主流
それに対してモバイルバッテリーは3.6Vが主流(5V説もあり)
かんたんに言うと16Ahと単純に書かれていてもそれは25.2Vの出力で16Aの電流を流す力がありますよってコト。
簡単にボルトとアンペアのおさらいをしておきましょう!

ボルト(V)は電気を押し出す勢い!
アンペア(A)は蛇口の太さのこと!
一時間にどれだけ流せるよって数値がアンペアアワー(Ah)
電動アシスト用バッテリーは実は高くない説
まあ、金額的には5万て高いんですけど、リチウムイオンの相場としては決して高くないことを説明しましょう!なんで12.4倍なのか気になってるかたも是非あきらめずに読んでください!
ああ、誰が読むんだこの記事!
誰かの役に立てばいいなー…
さて…
25.2Vのバッテリーをモバイルバッテリーと同じ3.6V換算すると話がはやい。
25.2Vって3.6Vの7倍!
つまり、25.2Vのバッテリーを3.6V換算すると16Ah×7で112Ahという見立てになる!
※25.2Vの勢いで16Ahの電流を流せるバッテリーを3.6Vの勢いに変えたら112Ah流せるって計算です。
はい!同じ3.6Vの世界では25.2Vで16Ahだったものが112Ahになる!
そしてモバイルバッテリーは3.6Vでわずか9Ah!
112Ah÷9Ahは?12.4!
やっとでた12.4!長いわ!
つまりモバイルバッテリーと同じボルト換算すると単純容量で12.4倍もの大きさってことになります!
4000円の12.4倍なら49600円!
ほら、全然高くないでしょ?結局相場的にはいっしょってことです!
ってことなので法外に高い訳じゃないって納得してもらえましたでしょうか?
え?ちんぷんかんぷん?
バッテリー容量のAhは大きいからと言って容量が大きい訳じゃない!肝心なのはワットアワーのほうでした。
実はバッテリーの容量はWh(ワットアワー)で考えるべきなんです!
ワットアワーってのは一時間にどれだけの仕事ができますよ的な単位
ワットアワーはAhとVをかけて求められます!

正確にバッテリーを比較したい場合は絶対知っておいて損はないです。
最近の電動アシスト自転車のカタログでは必ず表記がありますよね?
WHはAhとVを掛けて出すだけなんで超カンタン!
例えば国内モデル25.2Vと国外主流の36Vで比較するとだいたい36Vの方がAh少ないので不人気なんですが実は違って…
16Ah×25.2v=403.2Wh
12Ah×36v=432Wh
数字の低い12Ahの方が実際の容量が多いのがわかると思います。
これ知らないと、損ですよね?
Ah数は大きいほどバッテリー容量が大きいと思って間違いはないんですけど
それ何ボルトの話?って気にしないとしっかり比較なんてできませんから要注意!
特に店員さんはこれ知らないとマズイ。

そう考えるとリチウムイオンの市場価格と同じってことなので決してぼったくってるわけじゃない!
逆にこれ以下に超安いんならもう絶対安全ではないってことです!
中古や中華バッテリーはやめよう!またすぐ新品買う羽目になるから!
車体が元気なら新品のバッテリーを買うことで電動アシストの力は新車の時と同じような状態になります。
そこで中古バッテリーや中身入れ方中国製を買うと安物買いの銭失い+家財を喪失する恐れもでてくるので激しくおススメしません!
純正なら不安も少ないし、万が一、製品不良やリコールがあったらすぐ対応してくれます!
オークション系の怪しいバッテリーは自己責任で誰の迷惑にもならないようにしっかり管理しましょう!
燃えるから…
純正バッテリーが高いからといって純正以外を買うのは危険
特に危険なのが、外側は純正と同じで中身を入れ替えた中国製。
中身入れ替えた中国製とかを買うと家が燃えます。
実は中国製は純正でも家が燃えます。
中国製の新品の電動アシスト自転車についているバッテリーは中国製。
私のいる店で販売した中国製の安い電動アシスト自転車のバッテリーはお客さんの家の玄関で軽めの爆発をしました。
ごめんね中国製企画してる日本メーカーさん!
でも批判が嫌ならもっと安心できるの作れよ、こちとらお客の家燃やすとこやったんや

はい、売った中国製電動アシストのバッテリーが玄関で爆ぜて危うく火事になると言う
稀有な体験をしています。
めっちゃ謝りに行くことになります。生きた心地しませんよ?
会社のすごく偉い人と一緒にめっちゃ謝ります。新品で国産メーカーの同等品も補填するし、燃えた家財などももちろんね…
人の命に比べたら安いもんですけどね…
中国製はまだダメです。これまた別の記事でやるつもりですが
中華製の電動アシスト自転車はまだ買っちゃダメ!
安心して金額分の電動アシスト自転車ライフを享受したいなら大手三社から選びましょう!
(大手三社=パナソニック・ヤマハ・ブリヂストン)
電動アシスト自転車用バッテリーの賢い買い方
バッテリーを買うときの注意
まずは自分の使ってるバッテリーの品番を知ること!これが大事!
品番さえわかってしまえばネットでも販売店でも買えます。だからまず品番を知ること!
代替品などもあるので困ったらメーカーお客様相談室に相談
メーカーHPには互換バッテリーの案内があります。
パナソニックならNKYから始まる文字列
ブリヂストンならPから始まるP+4桁数字
ヤマハだけ号機番号です。X000-1234567みたいな長いやつでバッテリー含むすべてのパーツ適合パーツを管理してるが逆にメンドクサイ面もある。
ヤマハってメンドクサイよね!
すみません、こっちの話です。
販売店で注文の場合
自転車とバッテリーセットで持ち込むと話が早い
持ち込めない場合、保証書や品番、型番がわかる書類を持ち込むと話が早い
普通のやつ!と言われてもわからないですし、車体番号いきなり言われてもわかりません。
書類もなくて車体も持ち込めない場合は自転車本体の品番とかバッテリーの文字が書いてあるところ色々写真撮ってお店に聞きに行きましょう!
※バッテリーは在庫しないのが普通なので取り寄せになることが多い

ほぼ定価販売のスペアバッテリーでも実は賢い買い方がある
実はバッテリーはほぼ定価販売のことが多い。
そんな時に大事なのがお店独自のセール!楽天スーパーセールとかアマゾン系はバッテリーが対象になることはあんまりないんですが、実店舗は違います!
年数回10%引きセールをやるホームセンターやポイント還元するホームセンターなどで注文すると普通に買うより安く買える場合があります!
セールはやってなくても楽天やアマゾンでもポイント還元が高ければそれだけお得なので高い買い物だけに慎重に検討しましょう!
↓自転車を安く買う方法と似てるんでコチラも是非!
バッテリーの電池素材はリチウムイオン
リチウムイオンは酸素に触れると燃えます!絶対分解しないようにしましょう!
バッテリーを長持ちさせるコツ
買い替えのタイミングはバッテリーの充電回数に大きく左右される
たくさん頻繁に充電する人はバッテリーが劣化しやすい
それに対してバッテリー残量が20~30%に減ってようやく充電するひとは充電回数もおさえられるのでバッテリーが劣化しにくい。
つまり長持ちする!
長く乗らない時は50~70%位に減らしてから室内で保管しましょう!
これ私も知らなかったんですが、普段から100%にせずに70~80%基本で使うとバッテリーの負担が少なくて劣化しにくいそうです。
(ブリヂストンのヒトに聞きました。)
蛇足ですが、タイヤの空気が減っていると漕ぐのが重くなるのでバッテリーの消費も増えます。空気圧のメンテを怠ると、バッテリーも早く消耗するってことですね、きをつけましょう。
コレに加えて変速ギア3速目とパワーモードで乗ってるお年寄りもバッテリーが減りやすいので注意!自転車も負担大。
3速パワーモードで固定して使うのはNGだとお年寄りに伝えて下さい。
バッテリー長期保管の危険性!
発火するとかではないんですが、入院するとか、長く自転車乗れない期間ができる場合は要注意!
バッテリーは保管方法を間違えると二度と使えない状態になります!
1か月~2か月バッテリーを残量0で放置するとバッテリーが過放電するのを防ぐために
安全装置が働いて、バッテリーが二度と使えない状態になります。

これは保証期間内でも保証対象になりません。
バッテリーは残量が残っている状態で保管するようにしましょう!
※長期放置しなければそんなに心配することもないです。
リチウムイオンバッテリーの捨て方
リチウムイオンはリサイクルマークが付いていれば家電量販店やホームセンター、もちろん自転車屋さんで引き取ってもらえます。

個人の自転車屋さんですと断られるケースもあります。
あとは自店購入のバッテリーのみ!とする店もあります。
JBRCの協力店になっている店は基本的に断らないはずなので一応チェックしてから持ち込みましょう。
電動アシスト自転車のバッテリーの買い替えのタイミング
満タンに充電したのにまたスグ充電しないと使えないとか
電池残量を気にしないと普段使いがむずかしくなってきたら買い替えのタイミングです。

よく900回充電をするとバッテリー容量が半分以下に減るといいますが
そんなの誰もわかりませんし、全員同じ乗り方するわけじゃないのであくまでも参考程度の話。
買い替えのタイミングは自分が不便を感じるようになってからが正解!
自転車しか移動手段が無くてバッテリー使えなくなったら困るってヒトは速めに準備した方が良いですが、普段使いで不便を感じていなくて買い替えなくてもOKなら5,6年経っていても無理して買い替えなくてもOKです!
自転車本体もやばそうならバッテリーを新調しても自転車がダメになるってパターンもありますので車体の状態も考えて新車を買うか、バッテリーを新調するか検討しましょう!
はい!今回は電動アシスト自転車のバッテリーの話でした。
まあ高いですよね…普通のママチャリ買える金額ですからね…
ちなみにパナソニックは自転車のバッテリーをモバイルバッテリー化するアダプタを売ってます。
これすごくて、先ほどの3.6V変換みたいな感じで16Ahなら112000mAhになるんで災害時にあると超助かるはずです!

