自転車最大の謎、変速ギア。
自転車の変速ギアの6段変速とか、内装3段とかってなんのためにあるん?
いつどんなときに使えばいいの?

え~ギアってわかんないから使ってない。
ギア?なんとなく感覚で使っているだけ…
ギアがなんのために、どういう仕組みで存在しているのか、
そんな需要の少ない問いに答えるために
めちゃくちゃしっかり寝てどうにか良い方法ないか考えました!
今回の記事は読み流すだけでギアの理解が爆上がりする内容になっています。
なぜって?
自転車のギアの仕組みはお金に例えると簡単になる!
自転車は会社、ペダルは売上!
はい、自転車はまず、会社です。
会社です。
いきなりですが、受け入れて…
あなたがペダルを漕いで仕事をして成り立ってます。
ちなみにあなたがペダル(クランク)を1回転させると
なんと42万円の利益がでます!
すっげぇっすよね!

はいでも
42万じゃ会社は回りません。
もっと必要です!

そこでアナタは考えます。
この42万を元手に子会社作ってもっとデカいものを回せば儲かるんじゃない?
そこで登場するのが
後ろギアと車輪という金の成る木。

自分の力をうまく運用するための子会社(装置)が後ろギア!
あなたがペダルを漕いだ42万を支払ってさらに大きな仕事をするための子会社を立ち上げます。それが後ろギア!
後ろギアは6人の精鋭エージェントからなる子会社
後ろギア会社は6人のエージェントがいます。
そして6人それぞれ個性があり、働き方も違います。
コレのことですね↓この一枚一枚をエージェントとして考えます。

14万円の給料で車輪を一回転させてくれる効率重視の鈴木さん
6速のたとえですが、どっから出てきた鈴木?
28万円の給料で車輪を一回転させてくれるパワー重視の山本さん
ん?山本?このひとは1速のたとえです。
一人ひとり給料によって働き方に違いがあります!

例えば
14万円で車輪を一回転させてくれる鈴木さん(6速)
はい、鈴木さんは42万円で車輪を3回転もさせてくれます!

超効率いいし、安いしメチャクチャ助かる!
これが14丁の6速目のギアです。
ただし、安い給料で3回転するので仕事環境は劣悪。
後ろギアとしては低賃金でめちゃくちゃ頑張ってるのでつらい仕事です!

こんな感じで必死です。必死で車輪を回してるんです。
同じ給料なのに。
6速目のギアは効率良いんだけど重いのはそのためですね!
そう、6速で重いと思う時はギアに負担をかけまくってる証拠、鈴木さんは苦しんでます。
この6速ギアはスピードが乗ってきて楽にスピードを維持したいときに使う巡行用のギア、こぎだす時とか坂道で使うようなギアではありません。
つまり、
ずっと6速ギアで漕いでるアナタは低賃金で鈴木さんをこきつかう鬼です!
正しい使い方としては、事業が安定してきて効率よく利益を出したいときですね!
(良い感じのスピードで安定走行したい時)
あとごめんなさい、自転車の空気入ってない時もつらいんで空気は月一で入れてあげてください!
はいじゃあ次、
28万円もらって車輪を一回転させてくれる山本さん(1速)
このひとは42万払っても車輪を1.5回転しかさせてくれません。
ただし、
高い給料払うだけあってパワーがすごい!
ぜんぜん進まないんですが1.5回転させる時のパワーが別次元。
漕いで軽いのはパワーが凄いからなんですね!
なので苦しい時におしみなく投資すると凄い力を発揮します。

事業発足したばかりのスタートダッシュの時とか、経営が傾いて苦しくなってきたときとか
42万をどんどん追加していって乗り切る感じですね。
(坂道でつらい時とか、自転車の漕ぎだしがつらい時ですね)
はい、平地で1速で何だよ進まねーなーって言ってる時は無駄にお金払ってます。
こぎだしとか坂道を乗り切るために使うギアですね。
鈴木さん(6速)と山本さん(1速)のパワーイメージはこんな感じ↓

後ろギア会社にはこんな感じで
14-16-18-21-24-28丁と6枚のギアが連結されています!
それぞれがアナタの漕いだ42万円(42丁)の力を車輪に伝えてくれる役目をしています。
アナタは会社が儲かるように、自分が楽になるようにうまく6つのエージェントを使って会社を回せばいいんです!どれかに絞る必要なんてないんです!
自分のためにギア会社をうまく使いましょう!
内装3段変速ってのもありますが、そちらも基本的には考え方は同じ。
内装の場合は丁数じゃなくてレートになってくるのでややこしいんでここでは割愛します!

※漕ぎだしも1速とか2速が良いんで、赤信号で止まる前に変速ギアを1とか2に変えておくといいですね。
ふう…
この伝え方って画期的すぎて、自信ないですが、大丈夫ですかね?
いや、めっちゃわかったはず。
もうなんで6速が重くて、1速が軽いか普通にわかってしまったはず。
自転車の変速ギアってこういうことだよ!ってわかった感じならもうお気づきですよね?
明日から変速ギアを使って楽に走れるってことです!
いままで使ってなかったヒトは使いましょうね!
使うの怖かったヒトも逆に使わんともったいないって思って頂けたら幸いです!
自転車の変速ギアの更なる疑問!これも速攻解決!
前ギアは大きいと重いのに、後ろギアは大きいと軽くなる問題
前と後ろは同じギアなのに
なんで前は大きいと重くなって
なんで後ろは大きいと軽くなるの?という
クソメンドクサイ
鋭い指摘をするお客さんが、たっまーにいます!
この問題は、同じギアと言う部品でも場所によって力点になったり作用点になることを見落としてるので疑問が生まれます。

大きい工具だと力入れるのが楽ですよね?
前ギアは大きいほど支点と作用点が遠くなるので力が必要なのに対して、
後ろギアは大きいほど、力点と作用点が遠くなるので、軽くなる。
はい終了!
ずっと同じギアを使い続けるデメリット
発進からストップまで6速とか5速で乗り続けるとギアの歯が減ります。
最初は富士山の形していたギアの歯がサメの歯になります。
それと同時にチェーンも摩耗します。
なぜって?
6枚のギアをうまく使ってくれるとメーカーは信じているのでまさか変速ギアを使わないなんて思ってない。
そうつまり、
1枚で一生使える強度設計にはなっていない!
6速で一生乗り続けると、ギアへの負担が大きいのでギアの歯も消耗が速いです。
チェーンにかかる負担も増える。
油なんかベトベトだとさらに早く摩耗します。
よく油大好きおじさんが陥る罠ですね…
ギアの歯が摩耗するとチェーン滑り(ギア滑り)を起こします!
ギアが摩耗すると力を入れて漕ぐとガラガラガラっという音ともにチェーン滑り(ギア滑り)を起こします。※漕いでもチェーンが滑って動力伝えない現象です。
チェーン滑り(ギア滑り)はギア板(ボスフリー)とチェーンと変速機まで交換しないと修理できません。
無理しまくったブラック企業が崩壊して民事再生しないと…みたいなかんじですかね?
ハイお疲れ様でした!
いままで何となく使っていた自転車の変速ギアにはこんな楽しい仕組みがあったんです。
知らずに使うより知ってて使った方が機械的に長持ちすると思うんで今回書いてみました!
というか本当に最近は変速ギアを使わない人が多いんで、是非知ってもらいたい。
ここまで読んで頂いた皆さん、是非お友達にも教えてあげてくださいね!
