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自転車の空気の入れ方の超基本と、空気が抜ける本当の原因はセットで覚えると一生ものの財産となります!

自転車の空気に関する超基本徹底解説!
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自転車の空気が抜ける原因は

ゴム(チューブ)が完全に空気を遮断できない素材であること!

根本的な理由ですね…

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実は自転車のチューブは空気を完全には遮断できない素材です。

風船がしぼむのも同じです。目に見えない分子レベルで空気は常に抜けています。

酸素なら圧力で押し出される際にO2のままだと抜けないのですが、OとOに分かれてさらに小さくなってゴムを抜けて行き外でまた結合してO2になる感じです。
自転車のチューブから空気が抜ける仕組み

はい、

チューブに入ってる空気はゴムの壁を通って押し出されて抜ける事実をまず知ってください!

このゴムが空気を通す性質をガス透過性と言います。

ゴム製品の性能評価では良く使われる言葉です。

ゴム(チューブ)のガス透過性

いきなり難しい言葉ですが、自転車のチューブの素材はブチルゴム

ブチルゴムに限らずですがゴムには空気をどれくらい通しにくいかという基準があります。

それがガス透過性、ガス透過率です!

ガス透過率が低くて超安いゴムがブチルゴム。

自転車用としては超優秀なのがこのブチルゴムです。

しかしガス透過性が0ではないので、空気は抜けていきます。

パッキンランド様のHPの表で見てもIIRブチルゴムの数値は極端に少ない。

ゴムの気体透過性、ガス透過性 - パッキンランド
ゴムの気体透過性、ガス透過性、パッキン、テフロン、Oリング、オイルシール、ゴム、フッ素樹脂の情報サイトです。

ちなみに空気を通しやすいゴムの代表はシリコンゴムです。熱可塑性や伸縮性は優秀ですが、空気ガバガバです。だから使いません。表で見ても一目瞭然ですよね…

新車だから空気が抜けない?

半年放置していたら空気が抜けていた!

これ全部知らないから抜ける事実を知らないから起こる誤解です!

ゴムは空気を通す事実を知っている今ならわかりますよね?

買ったばかりだから空気を入れなくていいとかそんなのは希望です。

実際は入れたそばから分子レベルで空気は抜けていってますので新車でも1か月に一回は必ず空気の確認が必要です。
自転車の空気圧の確認は月一回必ず必要です!

(画風が違いますが同一人物の絵です。Xに上げているのを有効利用する取り組みだそうです。)

https://amzn.to/4l7wZAh

半年乗らなかったら空気圧は半分以下になっていて当然です。パンクしたと焦って自転車屋さんに来る必要はありません!空気入れればOK!

自転車の空気の基本は、まず抜けるこを知ることから始まります!

でも自転車の空気が抜けてるかどうかの確認も実は正しい方法があります。

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自転車の空気が抜けてるかどうかの確認方法

空気の確認も間違ってるヒトが多い!みなさんどうやって空気確認してますか?

接地面を押して確認してませんでしょうか?

まちがった自転車の空気確認方法

はいこれは間違いです!

タイヤがつぶれないように縦方向に硬く作られているので接地面を押しての確認は間違いです。

空気圧の確認方法

自転車の空気圧はタイヤを横からつまんで確認します!

空気の確認は接地面を押すのではなく、横をツマムのが正解!

詳しくはこちらの記事で!

自転車タイヤの接地面は固く作ってます。

空気の確認を接地面ですると

入ってる!と

勘違いしてしまいます。
特に耐パンクタイヤは硬いので空気圧を誤解しやすくパンクしやすい。

接地面で確認してるヒトは横をつまむようにして下さい。

空気の入れ方とか知る前に、まず空気が抜ける原因と、正しい空気圧の確認方法を知ることが大前提の基本となります。

ゴムのガス透過性も知らず、確認方法も知らないからパンクするのは当然

一度入れたら抜けないと思っていたヒトや入れてるのに空気が甘いヒトはパンクする乗り方になって当然なのです。

擦れパンクやリム打ちパンクが半年に一度くらいのペースで起きていませんでしょうか?

知らないことでパンクするなんてもったいないですよね…

擦れパンクやリム打ちパンクについて詳しくはコチラ↓

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再確認!自転車の空気の入れ方

英式バルブ

この形が英式バルブです。

ウッズバルブともいう!イギリスっぽいですが日本でしか見かけないと言う噂もあります。

ママチャリに多い!虫ゴムも使います!

トンボ口という洗濯ばさみみたいな部品の空気穴をバルブの穴に合わせます。

この時、角度はある程度でOK、真面目なヒトはまっすぐにしたがるけど、きれいに挟む必要はありません。

穴と穴がくっついているかどうかが問題です。

英式バルブへの空気の入れ方

そして入れてみた時に、シュー、シューっと大きな音がしたらダメ!

空気が入る時の音は「スー、スー、」です。押し殺したような音です。

一気にたくさん入れずにタイヤの横をつまんで固さを確認しながら入れましょう!

柔らかい状態からパンパンになればOK

(軟式野球のボールほどの硬さ)(強くつまんで少し凹む程度)

いきなりパンパンにするのはやめましょう!

高圧すぎると段差の衝撃で破裂します。高圧状態が続くと、タイヤにも影響出ます。タイヤも均一にゴムが練られている訳ではないので弱い所から膨らんで変形していきます。

米式バルブ

シュレーダーバルブともいう!

自転車だけじゃなくてバイクや車も同じ!

この形が米式バルブ

ちなみに私は車の空気を自転車の空気入れで入れてます!

車は2.2kg/pa 自転車は3.5kg/paなので圧力的には全然余裕ですが空気の充填量が違うのでメチャクチャ疲れます。

入れ方はカンタン。

空気入れの先のトンボ口を外しましょう!そしてそのままバルブに突っ込んで固定レバーを下げて固定。

入れる!それだけ。

トンボ口がはずれるタイプの空気れをお持ちならバイクも車も空気入れられるってことですね!

あと赤ちゃんのベビーカーで空気式のタイヤ使ってるのも入ります。

フレンチバルブ(仏式)

スポーツバイクなどでおなじみの細いバルブ。

フレンチバルブ(仏式バルブ)

英式用のトンボ口では空気入れられませんが、変換アダプターがあれば空気はいります!

仏式バルブへの空気の入れかた

バルブの先端の部品をゆるめる。

アダプターもしくは専用空気入れをセット

空気を入れる

終わったらバルブ先端の部品を締めこんで終了。

フレンチバルブへの空気の入れ方

他のバルブよりメンドクサイですが、高圧対応や空気圧の調整がカンタンなのでスポーツ車では定番のバルブです。車輪も細い場合はもうこのバルブしかありませんしね…

各バルブ共通、空気が入らない時

チューブ側の問題

空気圧が少ない状態で走行した自転車のチューブはバルブ付近で折り重なってかたまります。

タイヤとチューブがすべる、とかズレるとかいう表現をしますが下の画像みたいな感じですね

タイヤのバルブ付近を横からつまんでみましょう。

異常にかたくないでしょうか?

バルブ付近だけ固い状態ならチューブがタイヤの中でズレて折り重なっている状態になっています。

自転車の空気が甘いとタイヤの中でチューブが折り重なる図

その状態では空気は入りにくいですし、いれても破裂する危険性が高い。

チューブをきれいにタイヤの中にしまい込んでから空気を入れましょう!

中の状態を知ると、空気入れるの怖いですよね…

擦れパンクしてるかも!しれないのでこちらの記事もチェック!

英式バルブだけは虫ゴムの問題もある。

虫ゴムも準備してから空気いれるのがおすすめ!

バルブ開放して虫ゴムが劣化してたらそのまま使いたくないですもんね!

詳しくはこちら!

↓虫ゴムの要らないバルブもあります。

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自転車の空気入れの問題

空気入れはぶっ壊れます。それも案外早く。

これも皆さんメンテが必要って知らないので使い捨て状態なのが現状。

空気入れの動きが重いときはこちらをチェック!

実は最近、空気入れの使い方、セット方法がわからない人も急増しています。
空気入れてる途中で「ポンッ!」と抜けてしまうヒトは空気入れのセットが間違っているかもしれません!

どんなバルブでも固定レバーを倒して使います。これも基本!

自転車の空気入れのセット方法

※フレンチバルブ対応の空気入れは固定レバーを倒すのではなく起こすと固定されるものもあります。

たまにお客さんでトンボ口をねじ込みだと勘違いして固定できないと言われることがありますがねじ込む必要はありません。

今後、世の中の空気入れの故障率が減ったら私のせいですね。

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自転車の空気の超基本がわかると起きる変化

まず自転車が本来の軽さを取り戻す。

新車だからかるいのではないのです。

適正空気圧いれてればだいたいの自転車は軽く乗れるように設計されています。

自転車の軽さに新しいかどうかはあまり関係ありません。

重くなったら油ではなく空気を入れるだけで軽さは取り戻せます!

自転車がパンクしにくくなる

もうここまで真面目に読んで頂いた方はおわかりのはず。

パンクの原因のほとんどが実は「擦れパンク」です。

低圧走行でタイヤとチューブが滑ってズレてしまいチューブがボロボロに削られて穴が開くパンクでしたね!

空気がしっかり入っている自転車のチューブはズレません。

タイヤと一体化して動力を伝えられる状態です。

力も逃げないから軽く乗れるし、パンクにも強くなる。

自分都合のパンクがなくなると言うことは、つまり

道に落ちてる金属片などを踏まない限りはパンクしない自転車生活が送れるということなんです。

というか本来はこれが普通の状態である。

空気は抜けるものだと知識としてしっかり受け止められれば、普通のヒトは空気を入れてくれます。

花に水をあげないと枯れてしまう、ペットに餌をあげないと死んでしまうのと同じレベルのことです。

以上が空気の入れ方の超基本でした!ホントに基本ですよね!

基本を知るだけで明日からアナタの自転車は常に快適な良い乗り物になるはずです。

基本を怠るとまたパンクしやすくて重い自転車に変貌します。

どうでしょうか?自転車と付き合う大前提の超基本の知識、一生ものの知識ではないでしょうか?

なんで誰も教えてくれないですかね?

余談(闇)

確認方法も知らないし、チューブは一回空気入れたら一生抜けないと思っている状態ではパンクもするし、重いから自転車買い替えたくなるし、大事にもしなくなる。

そうですね、自転車業界はたぶんこれを言わない方が儲かるんでしょうね…

これが普通になったら、自転車業界の売り上げ結構減りますからね

タイヤチューブは傷みにくい、パンクもしにくい、自転車も買い替える気がしないなら

業界は何を売れば良いのか?どう売れば良いのか?

というわけで皆さんは知らないうちに消費が促進されるような自転車との付き合い方を仕向けられていたのかもしれせん。

なんてね

こういわれると余計に空気入れたくなったのでは?

日本人の8割が知らない自転車のコト
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この記事を書いた猫
猫だってやればできる

自転車技士、安全整備士の資格を取得してからも10年以上、自転車を研究している自転車研究家。自転車屋的にどんな人かは記事で判断して下さい!
「知らないから損をする」「すぐ壊れるから大事にしない」それだと自転車業界の思うツボ。ママチャリの裏側を記事にする私は自転車業界の敵。だから猫の姿で失礼します。

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