片足スタンドが超絶倒れやすいから両立スタンドに交換したいんだよねってヒト多いですよね!
簡単に換できそうな感じがしますが実は案外難しい問題があります。
実は自転車のスタンド交換が可能かどうかは自転車の爪の形が大問題!
え?爪?
自転車に爪なんてありましたっけ?

あるんです。
爪が、はい、マジです、
そしてこの爪を知らなければどのタイプのスタンドが装着可能か判断できません!
自転車の爪は2種類ある!
正爪と逆爪!
自転車で言う爪とは後ろ車輪を取り付けるところの切れ込みのことを言います!
正爪はこれ!

後ろ側にコの字に切れ込みが入ってますね!
これが正爪 まさづめと言ってます。ヒトによってはせいづめともいう。
ママチャリ(軽快車)のほとんどがコレ!
今現在、両立スタンドが自転車についてるなら間違いなく正爪です!
売ってるスタンドに正爪用と書いてあったらそれを買うこと!
ただし!
正爪でも外装6段ギアは外装ギア用のスタンドを買う必要がある!
外装ギアってコレ

この外装ギアの場合は右側の変速機を迂回して自転車に取り付ける必要がある

つまり、シングルギアや内装3段ギア用に売ってる普通のスタンドは取付不可!
※シングルギアと内装3段ギアは出っ張りが無いので普通のスタンドでOK
外装ギアの自転車の場合は外装用のスタンドしか合わないので気を付けましょうね!
ここまでOKならあとは自転車のタイヤサイズに合わせたスタンドを買いましょう!
サイズはわかかりますよね?普通のサイズはないので、タイヤの横に書いてあるんで見ましょうね…

ちなみに両立スタンドなら27インチ用を買っておけばどのサイズの自転車でもつくんですが、これは自転車屋としては言ってはいけないことなので言いません。
大は小を兼ねる的な…って言うてるし…
ここまでは片足スタンドでも正爪に限っての話!
やった!交換できそう!
とアマゾンとかでスタンド探す前に次の爪の形も要チェック!
外装変速で片足スタンドでも注意しなければいけない爪があります!
自転車の逆爪
コレですがお判りになりますでしょうか?
逆爪は水平方向じゃなくて下向きにの爪になっています!

スポーツ自転車何かに多いのが逆爪。
下向きに近い形で切れ込みがありますよね?
逆爪はスタンドを取り付ける車体側のパイプが丸いので正爪用のような平たいスタンドはつけられません。
逆爪用のスタンドは車体に接する部分が丸くなっているのが特徴!
そして
今まさに逆爪のスポーツ車にお乗りで片足スタンドから両立スタンドにしたい!ってかたは残念!
逆爪の自転車を両立スタンドにすることはできません!
※ママチャリの外装用スタンドは取り付けられませんってこと
フレームの爪の形とパイプの丸さを考慮した両立スタンドが販売されていれば可能なのですがほぼ存在しません。
そもそも逆爪フレームはスポーツ志向の強い自転車に採用されるので両立スタンドを付ける設計になっていません。
諦めましょう!と言いたいところですが、実は抜け道があります。
どうしても逆爪の片足スタンドが嫌ならダブルレッグセンタースタンド
片足でも両立スタンド的な変態スタンドでこれは名品。
ダブルレッグセンタースタンドは優秀です。
片足スタンドに比べるとやや重いですが、私も使ってます。
というかもともとスタンドついてませんでしたからあると超助かります。
今ではロードバイクを街乗り仕様にするしたので使ってますし、ママチャリを勢いあまってスターメーアーチャーの3段ギアにしてしまった時も普通のスタンドがつかなくてダブルレッグをつけました。
クイックハブのスポーツ車は後付けの片足スタンドしか選択肢が無いと思われがちですがダブルレッグも案外いけます。
ロードでコンビニ行くのがめっちゃ楽。
整備する時も楽なのでおススメですよ!
正爪の片足スタンドから正爪の両立スタンドにしたい場合の注意!
両立スタンドに交換は可能!とはいってもなぜ両立にしたい?
そうですよね?荷物乗せたいからリアキャリアも当然つけたいわけですよね?
となると、今度問題になるのが、後輪のハブ軸の長さ問題です。
はいこういうこと↓

車軸にキャリアとスタンド分の厚みが増えるのでしっかりネジを締められるかどうかが大問題!
ネジ山が足りなくなる場合はリアキャリアは取付できません!
スタンドか、キャリアどっちかなら余裕です。
リアキャリア(荷台)までセットで取り付けたい場合は是非覚えておいてください!
スタンドとリアキャリアがつくかどうかの確認方法
ハブナットについているキャップを外して固定ナットの外側にどれだけネジ山が出ているかを確認!
左右両方とも5㎜から7㎜くらい余裕があれば何とかなります。
左側は最初からスタンドの厚みは含まれてます、右側は外装ギアの場合変速機ガードの金具分厚みがあるのでもし足りない場合はガードを外すなどします。
大丈夫そうなら交換しましょう!
※自己責任でね!
スタンドの交換方法

15㎜のナットが回せるものならOK
15㎜スパナ 15㎜ボックスレンチ、15㎜メガネレンチなどなど
スタンド交換の手順
①立たなくなるので、寝かせるなり、逆さまにするなり、誰かに持ってもらうなどします。
②後ろ車輪を固定している15㎜のナットを外して今ついているスタンドを取り外します。
③新しいスタンドを取り付けます!
終了!
注意 スタンドの内側に泥除けステーとかが入らないようにしてください
スタンドはフレームに1番先に当たるようにします!余計なものを入れない!
カンタンですよね…外してつけるだけですからね…
工具さえあればチャレンジしてみる価値は十分あります!
そしてスタンド交換が出来るということは幼児車なんかにもスタンドを取り付けることが自分で出来ちゃうってことです↓
幼児車の補助輪を外してスタンドを取り付ける時も基本は同じです!
補助輪を外して、
固定ナット等もはずし
車体に対して1番先にスタンドを直付けします。
(内側とか言うと頑張って車体の内側につける恐れがあるので1番先とか直付けと言ってます)
スタンド→泥除けステー→キャリアステー→ワッシャ&固定ナットの順番ですね!
車輪の固定ナットを外したら必ず車輪がまっすぐ走るようについているか確認!
車輪のセンター出しと言います。
固定ナットを外すと言うことはセンターがズレる可能性があります。
センターがズレるとタイヤや車輪に無理な力がかかったり、走行時の力のロスにもつながるので良いことはありません。

車体の後ろに回り込んで、曇りなき眼でしっかりとまっすぐ車体に対して車輪がついてるか見ましょう!
↓チェーン調整の記事でセンター出しも書いてますので良ければどうぞ↓
スタンドのバネ外れ対処法
案外多いんですけど、スタンドのバネは速攻スタンド交換になる場合とバネだけ替えればOKの場合があります。
もうひとつスタンドのバネが折れて交換したいって場合もあるのですが
これ実はめっちゃ長くなるので(書きたいことが多い)
また今度、
でもここまで読んで頂いたので裏技(応急処置)だけご紹介!
自転車のスタンドのバネ折れは輪ゴムでなんとかなる!
はい、むずかしく考えないでできるだけ太めの輪ゴムを用意しましょう
ゴム紐でもなんでも良いです、伸縮して結べればOK
ゴムをバネがついていたように取り付ける
スタンドのロックをしている状態でゴムを少し強めに巻きましょう!
これで応急処置完了!


スタンドと言っても結構マニアックな用語を知らなければ買うにも買えないのが自転車業界の悪い所。もっとわかりやすくして下さいと心から思う。
そしてスタンドロックしないヒトも多くてマジで理解に苦しむ。
ロックしないと倒れるんだけど?
というクレームもマジで理解に苦しむ。
どうしてもロックしたくなくて自転車が倒れるのがイヤ
というお客さんには数秒後ろ向いてもらってその隙にスタンドまげてお返しします。
こんな感じで↓

両立スタンドでも片足スタンドでも方法は似てます。機械なんて使いません。こうです↓

はい、スタンドひとつとってもこんなに盛りだくさんな内容になるんですね!
1記事書くのに13枚絵を描くみたいなこのがんばりを誰か褒めてくれ!
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