自転車、ママチャリ乗ってると音がして気になる。
昨日までは音なんてしなかった、はず。
そんなアナタのための記事です。
この音は正常なの?ダメなの?判断つかないから不安になるのです。
この記事はその音が大丈夫なのかダメなのかの判断材料を書いてます。
全部読まなくても気になる音だけ見つけられるように書いてます。
ただ、音なので、文字だとわかんない場合も多々あると思うので参考までにお願いします。
ブレーキの音は除外します。
ブレーキの音が気になる方はこちらをチェック!
自転車で変な音がするのは危険。
よそ見のもとだから。

些細な音なんだけど、気になってどこでなってんだろう?と走行中に車体をのぞき込んだり
考え事してるとドカーンとぶつかりますね!
だから自転車屋さんはお客さんが言う「音」を無視しません。
だって、危ないから。
メーカーは違いますよ?
ママチャリを含む自転車の音は保証書見ると、走行に支障のない音は保証外と書かれてます。メーカーは音なんていちいち付き合ってられないんですね。
放置すると、自転車を壊す可能性のある音もあるので気になって音が特定できない場合は遠慮なく自転車屋にGO!
考えればすぐわかる系の音
強風で倒れてた、駐輪場で倒れてた、事故った、こけた、それからするようになった音は物理的に単純な干渉だけの場合が多い。
お母さん、お子さんが「自転車から音がする」と言ってきても急いで自転車屋に駆け込んではいけません。
まず、倒れてたり、こけたりしていないかの確認をしましょう。買ったばっかりだからとか関係なく、倒れて凹めば音はするのです。
怒られるのがこわいお子さんは、こけたことを言いません。言えません。我々は察するのみ。
ここですね!と指摘すると「あら、これだけのことなの?」となることが多い。
泥除けが曲がってタイヤにあたっている音
ニブイ音、薄い金属とゴムが当たる音。「うぅーん」とか「ブーン」とか言います。自転車が風で倒れたりした後になることが多い。見た目でわかりにくい場合はタイヤと泥除けの間に指を入れて隙間を確認しましょう。※車輪回転させてるときは指入れないように注意!
これは手で曲げ直して終了。当たらなければOK。
チェーンケースが傾いたり押されて凹んでチェーンと擦る音
チェーンが揺れるたびに「カシャンカシャン」という音がしたりずっと当たっている場合は「ザーーーーッ」と金属同士が擦れる音がします。
これも手で曲げ直して終了。当たらなければ音はしません。
カギのキーホルダーが車体にあたる音
乗らないとわからない曲者。「え?コレ?」と疑いたくなる音、普通にキーホルダーが揺れて車体に当たっている音なので説明不要。しかし、本人に聞いてもそれじゃないという場合もあるので困る、そういう場合はキーホルダーを固定して乗ってもらって「消えた…」と自覚してもらうしかない。
※これ本当にいます。

6段変速は音がしやすい?やめた方が良い?
ネジがゆるんでても音はする。
自転車のパーツは大体ネジでとまっています。そのネジが緩むと当然ゆれて音がします。
まずは冷静になって、そりゃこの音するよね?という所を探しましょう。
遠方から車で自転車持ち込まれて音がする!と言われて
秒で泥除け修正して「え?それだけ?」と言われるのも乙ですが
無駄ですよね?自転車屋さんに持ってくる前に少し冷静に考えれば誰でもわかる音がほとんど!
まずはしっかり自分の耳と目で確かめると簡単に音が収まる場合があるので是非やってみて下さい。
ココからはちょっとわかりにくい音を解説!
ちょっとわかりにくい音
音の辞書的な感じで作ってますので全部読まなくてOKです!自分が気になっている音が見つかるといいですね!
漕ぐとキュルキュル高い音がする
外装6段ギアのチェーンの油切れ
チェーンの注油で治る可能性大
チェーン注油の記事
漕ぐとカシャーンとかシャーシャーとチェーンケースの中で何かが擦っている音がする
チェーンが緩んでチェーンケースの中で擦れています。そのまんまでしたね。
チェーン調整で治ります。車輪ごと後ろにずらしてチェーンを張る調整です。
自転車屋さんでやれば1000円~。(超高いところもあります。)
倒れたりしてチェーンケースの取付角度が変わるとチェーンがゆるんでなくても物理的に擦る場合もあります。突然なるようになったら落ち着いて考えてみて下さい。
漕ぐと足元でパキパキ、バキンとか音がする
音とともに足に振動を感じるのも特徴、漕ぐたびにパキパキなります。
クランクガタが原因。
クランクはペダルが付いてるあの棒のことです。左右でつながっているんですがここのベアリングという点つの玉がつぶれたり変形するとすき間ができてガタがでます。
そして音はそのベアリングがつぶれている音だったりします。こわいですねぇ
確認方法
ペダルを横に押したり引いたりしてみる、ガタツキがあればコレ。
この音がしたらベアリングのリテーナーが潰れてますからオーバーホールですね!
オーバーホールって聞くと高そうですけど高いです!まだまだ乗るならいくら位するか、最寄りの自転車屋さんに聞いてみましょう!
こぐと一定周期で擦れる音
車輪の歪みから発生する干渉音
シュッシュとか、タイヤが1回転するたびにかすかにこする音がしている。
こいでてても、こいでなくても車輪が回転している時に一定周期で音がするなら車輪の回転に合わせて音がしていると考えます。
車輪が歪んで音がしている可能性大。
確認方法車輪を回転させてみて、歪んでいるか純粋な心で見ます。
もし歪んで見えたら、くねくねして見えたらそれは「振れ」です。
振れが大きいところでブレーキゴムや車体と干渉して音がします。
稀に正面衝突してフロントフォークが曲がってブレーキシューとタイヤが擦れることもあります。その音も似てます。
車輪の歪みは重大事故につながる可能性もあるので、気づいたらなるべく早く自転車屋さんに行きましょう!
チェーンケースに前ギアが干渉する音。(一定周期)
右足の方は大きな歯車ついてまして、その歯車がチェーンケースに当たるとシュッシュと擦れる音がする場合もあります。チェーンケースに白い粉付いてたりしませんか?あれば擦れてます。
※チェーン脱落防止カバーとチェーンケースが微妙にこすれて音がするので、チェーンケースをグイっと曲げ直して音がしないようにして終了。え?手で?と思った方は相当育ちが良いと思います。

一定周期でカチンとかチンとかチェーンケースの中で音
シングルギア車か内装三段ギアのチェーンケースがフルカバータイプに多い
二周ほどペダルを漕ぐと一回くらいなる干渉音はチェーンのジョイントとチェーンケースの間隔が近くて当たって音がする場合アリ!
確認方法
チェーンケースの目玉を外して目視で確認します。
チェーンのつなぎ目はジョイントがついていて、少し出っ張っています。チェーンケースが狭いとちょっとしたことで当たったりします。倒れたりしてチェーンケースが斜めに傾いただけで音が鳴ったりします。
放置するとチェーンジョイントが外れてチェーンが切れてしまう場合もあり!
チェーンのつなぎ目がチェーンケースに当たらないようにパワーで調整して終わり。チェーンケースを手で引っ張ったり押したりして治すのです。原始的に。

結構音ってありますが、次はレアケースな音をご紹介。
ママチャリの音、レアなやつ。
自転車屋さんなら日常ですがお客さんのほうだとレアなママチャリの気になる音をご紹介。
ローラーブレーキの音鳴り。
あれ?あんまりレアじゃなかった…
音鳴りしにくいと言われて買ったローラーブレーキ仕様の自転車がある日突然
「ギィィーーーっ」と激しい音をさせはじめる。
断末魔の叫びみたいな感じでなります。
しかしご安心ください。ローラーブレーキは音消せます。
音の原因は単純に内部のグリス切れなので専用のグリスを入れましょう。
一本買えば一生使える量で個人は困る。
前車輪からすっごい小さい「コクン音」
朝早くに自転車に乗る方、静かな状態で乗る方がごく稀に気づいて気づくともうどうしようもなく気持ち悪い音。
オートライト仕様の前車輪の場合が多い、といっても極稀、コクン、コクンといった微弱な音
ハブの中で起きているのか特定が難しいのですが、スポークの張り過ぎでも起こります。スポークの張り過ぎで回転のたびにスポークが鳴る可能性が高いです。
これは、特定が難しいので困ります。
スポークを全て緩めて適正張力にした上で試乗して様子見ますから症状のわりにやることが超多いので金額に見合わないので気にし過ぎじゃない?って言いそうになる作業。
稀ですが、実在する悩みです。
こいでいる時も足を止めてもずっと乾いた「シャーシャーガラガラキュルキュル音」※車輪からの複合音
車輪を回転させている間ずっとジャラジャラキュルキュルガラガラ鳴ってます。前、後ろどちらも鳴ります。
長期間乗ってる自転車に起こりやすい症状。
車輪の真ん中には車輪を回転させるための金属の玉(ベアリング)が入っています。
これは普段グリスでベトベトなので音はしません。しかしこの大事な潤滑剤のグリスを呉556で溶かす人がいまして、そういう方が近くにいると鳴りやすい症状。
グリスが切れて金属同士が直接擦れる嫌な音が発生します。
処置
ハブのオーバーホールが必要
ハブ軸を分解してグリスアップして戻すと音はとまります。
※ベアリングも交換する
もう一つ、同じ条件
惰性で進んでいるときに、高めの「ヒィーとかキィー」という、かぼそい音
バンドブレーキのライニングが少しだけ干渉しているとおこる音、ほんの少しだけライニングが当たることで音が鳴ります。無駄に奇跡な音。
高い音なので、ベテランの自転車屋さんは聞こえない場合があります。
となりで作業しててメチャクチャなってるのに聞こえてないので「バンド鳴ってますよ?ダイジョブっすか?」と言って気づかせます。
これはバンドブレーキ調整でなおります。ライニングとドラムが触れないようにするだけですね。
こいでアシストする時だけ音がします。流してるときは音がしません。
モータープーリーが摩耗して、チェーンを巻き込み過ぎてリリースポイントがズレている可能性大。プーリーを逆さまにして音が治れば新しいの注文してって、ほとんど逆さまにして終わりですね。
これは内装3段の3速(一番重いギヤ)でアシストがパワーモードでしか走らないヒトに多く起きる現象です。
車で言うとミッション車の5速発進でずっと乗ってる感じでギアに負担がかかり起こります。
変速をうまく使えば防げる問題です。
実はこれだけで記事書いたこと忘れてました。
ママチャリの音でこんなに長い記事になるとは…
ママチャリの気になる音ってかなり多いです。なぜ音を気にするかって音が異常を知らせているかもしれないからですよね?だから音に敏感なのはとても良いことです!
まだまだあるんですが、(ベルが振動でなって困るとかね)このここでいったん切ります。
ママチャリの正常な音を知ろう。
正常な状態を知らないと異常な音がわかりません。
正常な状態の自転車は小気味良いフリー(後ろギア)の音がする程度です。あとタイヤのロードノイズですね。
漕いでるときは無音、漕ぐのをやめて惰性で進むとフリーホイールから子気味良い音がするのが正常。
これが正常な音。
タイヤが路面でなる音と、フリーギアが仕事する音だけです。
本来は静かなもんなんですね、自転車って…
そして音がする原因はほとんどが物理的に干渉するから。
原因を探るのもその物理的な干渉を探すのが基本です。
ただ、音って超難しいのもあります。
その人にしか感じないんじゃないか?という微細な音や試乗環境では聞こえない音、同じ道を走らないとわからない系だったり朝早く仕事する人とか静かな状態で乗らないとわからない音を営業時間中に聞き分けるのが難しい場合がある。
そんな耳を澄まさなければ聞こえない音を気にするなんて気にしすぎ、神経質?「気にしすぎですよ?」で済ませる自転車屋も多いですが、
どこが原因で何で鳴るか、そして鳴っていても大丈夫という安心感が欲しいのです。
ああ、なんだ気にしなくていいんだね、そういう音なんだ、じゃあ大丈夫だねと思いたいからお客さんは頼ってくれる。そこを無下にしてはいけません。
たぶんお客さんのほうも伝えるのが難しい部類の問題だと思います。
でも音が気になってると、集中して運転できないので、諦めず向き合ってくれる自転車屋さんを探しましょう。
ちなみに繰り返しますが、保証書には音は保証対象外と書かれています。
メーカーはそんなもんです。あいつらはそんなもんです。
音の問題に向き合ってくれる自転車屋さんはちゃんと考えてくれる自転車屋さんなので大事にしましょう。
人員不足とか、メチャクチャ忙しいとかいう店員さんがキャパオーバーな店はこういう問題難しいかもしれないのでそういう店には時間をあげてください。すぐは出来ないけど!時間くれれば!って思ってる可能性大。
一人で何件も修理さばくような店は時間上げて下さいね。
以上、自転車、とくにママチャリで多い音を集めてみました。
音で困ってるヒトのだいたいの見当付け位になれば幸いです!
物理的過ぎて落ち着いて考えれば簡単な音もあれば、自転車の仕組みを知らないと想像できないような音もあります。
音がしたらとりあえず相談だけでも良いのでしてみてはいかがでしょうか?
どんなタイミングで?どんな音?高い?低い?金属の擦れる音?どのあたりからしている?
こんな感じで安全な場所である程度見当つけてから自転車屋に行くと話が早いと思います。
ここまで書いた中にあなたがお困りの音があって、いい判断材料になっていれば幸いです。
ハチワレサイクルは超弱小ブログですが、いつ消えてもおかしくないですが、まだ頑張りますのでよろしくお願いいたします。
ほんと、PV低くて心が折れそうです。なんてね!
今回もここまでよんで頂いて感謝です!ハチワレサイクルでした!