最初からついてるカギだけで大丈夫なのか?
自転車を買うとたいてい1つはカギが標準装備されています。
そう、馬蹄錠と呼ばれるカチャっと簡単にできるアレ。
馬蹄錠だけでは不十分。安い馬蹄錠は瞬殺されます。
プロの現場では当たり前のように壊してます。みんな無表情で安いカギなら1分かからない位で壊してます。
※廃棄自転車のカギがかかったままとか、鍵無くしちゃって!という修理で壊してます。
決して趣味とかではないです。タイムトライアルとかもしません。
※安い馬蹄錠とは芯棒が空洞のやつです。
そして何より、壊される以前に1つしかないカギをし忘れるのが一番危ない。
という訳で、今回はワイヤー錠をなぜ自転車屋がススメてくるのか、その理由を5つご紹介!
理由1
カギが2つあればカギをし忘れる可能性が減る
1つしかないカギをゼッタイする。
これって当たり前のようで、意外とできないらしい。
だから我々は2個目のカギを必ずおススメしています。
2個あれば、どっちかはするでしょう?
カギをし忘れる確率が半分になる。
そしてカギをかける確率が二倍になる。(当社比)
自転車を盗まれたという方のほとんどがカギのかけ忘れが原因
日本人は人目が無いところでの誘惑に弱い。
変な気を起こさせないようにカギはした方が良い。
でも忘れる。
2個持っていればどちらかはする、忘れないための保険が2個目のカギの役割でもあります。
カギをかける最低限の防犯を成しえるための保険です。
だからおススメしてます。
決して物販が儲かるわけではない。100個とか一日に売れるなら良いんですが…
理由2
盗む目的のヒトはカギの数が少ない方の自転車を選ぶ
だいたいみんな自転車のカギは1つだけ。
だから2つカギをしている自転車はメンドクサイから盗まれにくい。
そうです。
ママチャリ界隈ではカギの数が盗難リスクに直結します。
カギが多いとそれだけ盗むのに時間がかかり怪しまれる可能性がUPします。2個カギをしておけば、狙われる可能性が減るということです。
馬蹄錠を壊すのは、慣れてるヒトにとっては意外と簡単なので、馬蹄錠だけで安心してはダメです。
わかりやすく2個してますアピールをしましょう!
理由3
ワイヤー錠にしか出来ない必殺技が使える
地球ロック
ワイヤー錠を掛けた自転車ごと持ち上げて持っていくゴリラもいます。
※動物のゴリラはそんなことしません。彼らは紳士です。
電動アシストや高い自転車、有名メーカーの自転車は持ち上げて車体ごとアジトに運んで
ゆっくり鍵を開けられてしまいます。
地球ロックしておけば隣の自転車が持っていかれます。
アナタの自転車は地球に守られます。
なんてすばらしい技なんでしょう!
※他人の物や迷惑になるような地球ロックはやめましょう!迷惑ですから。
自転車が大事であればあるほど、地球ロックはお勧めです!
ちょっとここで
ワイヤー錠の豆知識
ワイヤー錠ってなんか金属がビニールっぽい被膜で覆われた状態のものが多いですよね?
あれ、実はサビ防止や車体が傷つかないようにってのがメインな役割じゃないんです。
実は
2つの素材で構成することで1つの工具では切れにくい設計になっている。
結局は切られちゃうんだけど、実は切るのに時間がかかるように作られています。
プロたちはその辺熟知してる上に装備もあるので切るのが早いんです。
切断によく使われるのはおそらくニッパー、そしてボルトクリッパー。
ママチャリの場合
ワイヤー錠と馬蹄錠2つ壊す必要があると時間がかかる。
そして話は戻り、
理由4
強風対策としても優秀
強風対策にも地球ロックは効果抜群。
自転車に傷も付きにくいし強度も抜群。長いほど自由度も広がるし台風なんかが来ても地球ロックしておけば安心ですね。
理由5
武器としても優秀
私は使ったことありませんが、長い金属製の武器になります。
持っていても怪しまれないヤバい凶器です。
もちろん防犯用として。
危険な状況にならないのが一番なのですが、いざという時に身の危険を守るのに使えます。
本当にヤバい時はぶんぶん振り回しましょう!
ワイヤー錠を選ぶ時のポイント
ダイヤルタイプかキータイプか?
キータイプの方が良いヒト
冬のクソ寒い時に手が冷たくてダイヤル回したくないヒト
暗証番号を忘れやすいヒト
そんなヒトは迷わずキータイプにしましょう!
ダイヤルタイプの方が良いヒト
キーホルダーに余裕が無いヒト
お子さんが使う。
会社とか家で一台の自転車を複数のヒトで共用する。
そんなヒトはダイヤルタイプがおススメ。
もう一つダイヤルタイプにしかできないおススメポイント
好きな番号に変えられるタイプは何個あっても同じ番号で設定できるので会社とかで管理しやすい。
キータイプは5個あったら5本別々のキーを管理する必要がありますから会社なんかで管理するにはメンドクサイですよね。
派手な色
私は2個してるんだと色で簡単にわかるようにしましょう。駐輪場でも目立つ方が良いし、夜なんかも目立つ派手な色がおススメです。
60センチ以上の長さ
地球ロックをするためには長い方良いが、どこまで長いのを持ち運べるかはあなた次第なので気を付けましょう。自転車単体をロックするだけなら短くても大丈夫です。
2つの素材の二重構造
自転車用ならだいたい2重構造ですが、金物屋さん系は剝き出しがあるので注意
今お使いの自転車の馬蹄錠が弱そうならワイヤー錠を強くしましょう。
馬蹄錠が強い場合はワイヤー錠はそんなにガッチリしていなくてもOKですが、
ただこれは車両の価格によりますからご自身の価値観で安心できる物を買いましょう。
ゴツイ馬蹄錠にゴツイワイヤー錠で圧力かけるのも良いです。
太さは最低でも1センチ
鉛筆より細いワイヤー錠は二重構造でもニッパーで瞬殺ですので気を付けましょう。
太ければ太いほど重くなります。軽いと堅牢性に欠ける心配があります。
被膜も含めて1.0㎝幅のモノが最低ラインの太さと言えます。
持ち運びのポイント
持ち運びに困るのがワイヤー錠の宿命ですが、ママチャリはカゴがある。
ママチャリなら迷わずカゴにいれる。
カゴって最高ですよね!
カゴがあるのにハンドルにひっかけて走るなんてナンセンス。
スポーツ車はバッグにしまうか走行の邪魔にならないようにフレームに巻き付ける。
※ブレーキワイヤーを締め付けるような巻き方はやめましょう。
たすき掛けのヒトもいますが、服汚れます。まじで汚れます。
コイル状になっているワイヤー錠で2mくらいのものはサドルの裏に通しておけば簡単に巻ける上にサドルの盗難防止にも一役買います。
買う前にどう持ち運ぶか自転車に乗る時を想像しながら考えると良いと思います。
カゴが無い自転車でもバッグがでかい人は考える必要なし
バッグに入れろ。
以上。
まとめ
今回はなぜ自転車屋がカギをもう1つ余計に買わせようとするのか?という記事でした。
売り上げ対策という面もあるんですが、そんなのは微々たるもの。
ほとんどはお客さんのために言ってます。
盗まれてまた買ってもらった方が儲かるのに盗まれにくくするカギをおススメするなんて自転車屋ってアホですよね?
でもそういう人が多い業種であってほしいと、ハチワレサイクルは思います。
そういうとこはアホで良い。
持ってないと出来ないけど持っていればアイデア次第で色々使えるのがワイヤー錠
防犯性と持ち運びをポイントに選ぶと買ってから後悔しないと思います。
大事な自転車が無くなってからでは遅いですよね?
この記事でワイヤー錠を自転車屋がおススメしてくる理由を知って頂けたら幸いです!
「ウザっとか思われてるんだろうな…」と思いながらおススメしてますから!
今回も読んで頂いて本当にありがとうございます。
ちなみに強い馬蹄錠がコチラ↓知らないと超苦労するタイプ。
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カギ、してるんだし、大丈夫でしょ?