折り畳み自転車欲しいけど、あれってどうなんだろう?
【 ゆるキャン△ 】にも登場するから気になっている方も多いのではないでしょうか?
ゆるキャン△の自転車が欲しいという方は一気に一番下までスライドしてしまおう!
ゆるキャン△の自転車
漠然と欲しいなぁなんて考えている方、いらっしゃいませ~
折り畳み自転車って何かデメリットってあるんですか?
何か隠してませんか?店員さん?
なんて実際お店で聞けませんよね?
小さくてカワイイ折り畳み自転車の本性を暴いていきますので是非読みましょう!
今回は買う前に知っておきたい、折り畳み自転車のデメリットを
売れる理由→知っておきたいデメリット順でお話します!
初めに言っておきます。
そこに尽きます。理由は後述
折り畳み自転車が売れる理由
値段が安くて、省スペースで、カワイイから売れる。
自転車としては小さめの箱に入るから配送費が安い。
省スペースで駐輪場に問題があるヒトや、持ち運びをしたいヒトには強力なアピールポイント。
そして、何よりカワイイ。

じゃあなぜ、
よほどの理由が無い限り選択肢に入れない方が良いのか?
デメリットが多いからです。
※私はいつも買う前のお客さんに伝えてます。
大きいデメリットが3つ、些細なデメリットがいっぱいって感じですね。
折り畳み自転車のデメリット
折り畳み自転車は耐久性が低い。
車輪は小さい方が耐荷重が劣ります。
当然、20インチは26インチに比べて耐荷重が弱い。
折り畳み機構も強度を弱めます。
普通のママチャリは溶接フレームで強い。
しかし、
折り畳み自転車はパイプを途中で分割してヒンジ金具で固定しています。
この折り畳み機構のヒンジ部分がガタついてしまうことが多々あります。
本来一本のパイプのところ分割して金具で留めてるので当たり前ですよね。
ガタツキが出てすぐに対処すれば良いのですが、ほとんどお客さんは気づきませんので酷くなってから来店されます。そうするともうお手上げ状態。
はい、まず耐久性が不安。
次も大事、
26、27インチのママチャリ用の変速ギアがそのまま付いてることが多い。
はい?どゆこと?
タイヤは26とか27インチの大きい方が漕ぐの重いんです。
だって大きいから…回すの大変なんです。
小さいコマと大きいコマで考えてください。
小さいコマは指でも回せるけど大きいコマは手のひら擦り合わせて回しますよね?
あれと同じで、自転車の車輪も大きい方が回す時に重い。小さい方が軽い。

え?何が問題なの?
え?軽くていいんじゃないの?と思ったアナタは甘い!
漕いでも漕いでも進まないんです。
軽すぎて全然進まない。
そりゃそうですよね?
本来27インチや26インチの大きい車輪を回すのに適した変速ギアを
そのまま何も考えずに小さい車輪の自転車に付けてしまっているのですから
軽くて6速にしてもスカスカになるのは当然。
超わかる変速ギアの話↓
じゃあ折り畳み自転車にはどんなギアが良いの?という方のために少しだけギアの話
26、27インチの外装6段のママチャリの主流なギア比は
前が36丁で後ろが14丁(6速)という組み合わせ
※後ろの一番重いギアが14丁ということ
20インチでこの変速ギアの組み合わせなら、軽すぎると思ってください。
軽いのは悪いことでは無いのですが、通常の走りを求めるのであれば前ギアが大きいものを選びましょう。
20インチの折り畳み自転車ならおススメは前ギアが42丁や40丁。
速度求めるなら46丁。
今の話をイラストでまとめるとこんな感じ↓
本当に26インチの外装6段変速の自転車の後ろを20インチの車輪にした感じです。

ちなみにですが
外装6段ギアと聞くと速そうとか思いますが騙されてはいけません。
ママチャリに採用される外装6段ギアはスピードを出すためのギアではありません。
軽く漕ぐためのギアです。※ママチャリではね…
要するに市場にいっぱい出回っている変速ギアのセットを使って安く作っているということですね!
ギア比とか走行性能を考えられていないから軽すぎて進まない問題が生まれます。
さあ、次!まだあるのか!
サドルにバネが付いてない‼
コレ超重要!
コレ大問題!
私的にはですが…
付いてるモデルは大丈夫。
でもサドルにバネがないモデルも多数あります。
みなさんサドルのバネって気にしたことないでしょう?
乗るとどうなると思います?

拷問ですよ!悶絶ですよ!私なら速攻サドル交換です!
段差のたびに
「あぅ!」ってなると大人としてどうなのか!
※バネ付きモデルを買えば良いのです。
どっしり座って楽に漕ぎたいならサドルのバネは必須です。
※前傾姿勢の強めの自転車ならバネなしでもOKです。ロードとかは基本座るけど座らないんで…
ここからは些細なデメリットです。さくっと行きましょう!
些細なデメリット
子乗せイスの取付がほとんど不可。
お子さんを同乗させるのは無理ですね。そもそも積載を考えて作られていません。
リアキャリアが付いていなかったり、付いていても最大積載荷重が低かったり、そもそも片足スタンドで無理だったり、前に乗せようにもハンドルが付きだしていなくて、ひっかけ同乗器も無理。
一部海外製は付きますが、その際は両立スタンドも必須。
不安定な自転車で車輪の耐荷重も低いので大事なお子様を同乗させる自転車としてはおススメはしません。相談を受けたら自己責任でやれと言います。
ホイールベースが短いから安定性は求めないこと!
ホイールベースとは前と後ろの車輪の間隔のコト。
実は自転車って前車輪と後ろ車輪の距離が長い方が直進安定性が優れています。
お子様乗せ自転車とかって異様に長いですよね?
短いと機敏な動きが出来ますが、これは単にふらつくってことです。
ロードレーサーは極力短めになっています。戦うんで…
折り畳み自転車のホイールベースは約100㎝が多い。
普通のママチャリは大体110センチ、子乗せのママチャリは120cmくらいあります、安定性命ですからね。
この10センチの違いは大きい。フラつきやすい原因はコレです。
小さく作る代わりに安定性が犠牲になっているのが折り畳み自転車というわけです。
ある程度スピード出てれば気になりませんが、低速と曲がる時は注意が必要。
ただし、若い子ほど気にしない。
安定性が重要なお年寄りには絶対おすすめしません。
ハンドルの高さ調整ができない。
できるのもありますが、低価格帯はほとんどできません。
ハンドルは折り畳むのみ。自転車に乗り方を合わせるしかないのです。
※お子さんが20インチ折り畳み乗ってるのをたまに見ますが、事故の時ハンドルで胸を打つと重症になるケースもあるのでオススメしません。
お子さんに買い与える保護者を接客する場合は自己責任でお願いしますね~と言って、心を無にして売るやつですね。
たまに折り畳まないとやり方を忘れる。

いざって時、高確率で忘れています。そして折り畳んだものを元に戻せない。
必要じゃないことって忘れますよね?
たまにやっておくと忘れずに済みますからこれは本当に些細なデメリットでしたね。
前カゴ付きモデルはあってもリアキャリア付は少ない。
荷台がある折り畳み自転車は珍しいです。つまり、後ろカゴは工夫次第でってことです。
これは独り言ですが、
20インチの折り畳み自転車に24インチのリアキャリアが何故かぴったりつく場合が多いのはなぜなのだろうか?
ダメ元でやってみますか?と言ってやってみて失敗したケースが少ないんですよね?
不思議ですね~。
(独り言終了)
なんやかんや積載したい予定があるなら初めからママチャリにしましょう。
後からどうしてもリアキャリアをつけたくなったら、今の独り言を思い出してください。
小さくても重さは結構ある。
おい、どんなけあるんだよ!デメリット!というお叱りはごもっとも。
ですが、いるんです、たまに(春先に多い)
折り畳み自転車を指さして、
これって電車載せられます?というお客さん…
いくら小さいと言っても15キロ以上はある。特に安いやつは軽くする努力はされていません。
※高いアルミフレームモデルは軽い。ここでは低価格帯の折り畳みの話です。
折り畳んで車に積み込むとか、家の中に入れる位なら全然許容範囲でしょう。
折り畳み自転車を輪行バッグに入れて電車で通勤したいという問い合わせが春先に増えますが、低く見積もっても15キロくらいある鉄の塊を肩にかけて通勤、毎日…
できます?耐えられます?

やめといた方が良いと力説しても、買っていくんですよね…
重いのに…
春先って怖い…
こんな感じのね↓
デメリットを買う前に知り、納得して買うのが大事
はい、どうでしょう?購入検討されていた皆さま、
心、折れてませんか?
折り畳み自転車ってデメリットを挙げれば結構多い方の自転車だと思います。
買ってから知るより、買う前に知っておいて自分のライフスタイルに合うものを選べた方が絶対いいですよね?
ギア比とか、耐久性とかお客さんがわからないことをいいことにメーカーサイドは自分たちの都合の良い商品を出してきます。
特にサドル!私はこれだけは許せない。
メーカー担当に「〇〇さんこのサドルで何分乗れます?」と聞くと、
「いやぁ、わたし乗るんじゃないんで!」とユーザー無視発言されたこともあります。
今回挙げたデメリットは構造上改善出来ない部分もありますが、知って買うのと知らずに買うのでは訳が違います。改善するにはお金かかりますからね。
実際、ハチワレがデメリットを全部説明しても購入される方は多いです。それだけ困っているということなので、そういう場合は応援します。
デメリットは多いものの、切実な悩みを解決するためにある特殊な自転車
折り畳みor小さくてカワイイという特殊な個性はデメリット以上に強いメリットになるという場面を幾度となく見てきました。
デメリット説明しても買っていくほどの魅力があるのです。
耐久性はどうにもならないと書いたかもしれませんが、対処法はあります。
折り畳み自転車の耐久性の確保の仕方
これはどの自転車にも言えますが、定期的な全体点検で悪い所出して対処すれば恐ろしいほど自転車は持ちます。点検と修理は違いますから当然悪い所が見つかれば余計にお金かかるんですが、早く見つかれば安く済むことがほとんど。
人間の病気と同じです。どうしても折り畳み自転車が必要だけど耐久性に不安があるなら定期点検がおススメです。
年1回でもやるのとやらないのでは全然違いますから!
ハイ結論!まとめ!
コレに尽きる!カワイー!安い!で買うと後悔します!
ネットで安く売ってる折り畳み自転車は地雷ですが、覚悟の上でどうぞ!
※写真で見て前ギアが小さいのはアウト!
ネット通販でおススメ出来そうなのは見つかりませんでした。
3万以下でコレなら!ってのは見つかりませんでした。ちょっとリサーチ不足なので継続して探してみます。通販で買いやすい商品なのに今のところお店で見るのがベストですね。
参考になったかどうかわかりませんが、デメリットをしっかり理解して買いましょうね!
ゆるキャン△みたいな自転車が欲しいならDAHONがおススメ!
ダホンは前ギア大きいですし、特殊なフレーム補強ケーブルがあるので耐久性も抜群。
※前ギア大きいけどタイヤが小さいので坂道でも楽ですね。だから山道でも無難にこげるんでしょう。
折り畳む必要がないけど小径車が欲しいならブリヂストンのベガスがおススメ!
前ギア46丁、ホイールベース105㎝で内装3段。しっかり自転車として走れますし耐久性は折り紙付き!※折り畳みは出来ません!
ここまで読んでくれた皆さま、長いのに本当にありがとうございます。
すっ飛ばして読みたいところだけ読んで頂いても大丈夫な記事作りを心がけておりますが、ここまで読んで頂いて感謝です!