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【折り畳み自転車】漕いでも進まないのは訳がある!デザインだけで買わない方が良い理由をプロが解説!

折り畳み自転車欲しいけど、あれってどうなんだろう?

そう漠然と考えている方、いらっしゃいませ~

折り畳み自転車って何かデメリットってあるんですか?
何か隠してませんか?店員さん?

なんて聞けませんよね?

欲しいと思ってる人は尚更デメリットには目がいかない場合も多い。


良い所を見るのは良いこと。
しかし、欲しいあまり視野が狭くなっていたら後で後悔する。

今回は買う前に知っておきたい、覚悟しておきたい折り畳み自転車のデメリットを

売れる理由知っておきたいデメリット順でお話します!

初めに言っておきます。

売る側からすると、折り畳み自転車はよほどの理由が無い限り安易に買うものではない。

そこに尽きます。理由は後述

じゃあナゼ売るのか?

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折り畳み自転車が売れる理由

折り畳み自転車には3系統の【欲しい】があり、ターゲット層が多い。

しかもその一つ一つが強い動機になるから売れやすい。

まず第一に

値段が安い

何故か安いものが多い。安いというだけで引き合いは多い。
折る折らない関係なく乗れればいいってだけで売れる場合もある。

何でもいいやってお客さんが買う場合もある。

そして、第二、これが本来の購買動機

スペースに問題があり、折り畳めたり小さい自転車じゃないと無理

駐輪スペースに問題あり、またはクルマに積みたい、持ち運びたい等、本来の折り畳む機能に重点を置く省スペース自転車が欲しいヒトにはこれ以上ない選択肢になる。

折り畳んだ状態は走る状態と比べて約半分くらいの大きさになります。

クルマに簡単につめる大きさ、ベランダに置ける大きさですね。

この小ささに魅力を見出すのが折り畳みたい派

そして第三、これも強い動機。

見た目、デザイン

小さいってのはカワイイの代名詞。

カワイイ!小さい、カワイイ!とにかく見た目で気に入る派

折らないから折り方の説明なんて要りません。という過激派です。

機能とかより、見た目のデザインを重視する若い子に多いですね。

3つも明確な欲しい理由があるから売れるんです。1つでも欲しい理由になるのが2つ、3つと組み合わさるともうそれはそれは売りやすい…
折り畳み自転車が求められる理由

じゃあなぜ、
よほどの理由が無い限り選択肢に入れない方が良いのか?

デメリットが多いからです。
※私はいつも買う前のお客さんに伝えてます。

大きいデメリットが3つ、些細なデメリットがいっぱいって感じですね。

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折り畳み自転車の大きいデメリット

耐久性がママチャリに劣る

車輪は小さい方が耐荷重が劣ります。
当然、20インチは26インチに比べて耐荷重が弱い。

折り畳み機構も強度を弱めます。

普通のママチャリは溶接フレームで強い。

しかし、
折り畳み自転車はパイプを途中で分割してヒンジ金具で固定しています。

この折り畳み機構のヒンジ部分ガタついてしまうことが多々あります。
本来一本のパイプのところ分割して金具で留めてるので当たり前ですよね。

ガタツキが出てすぐに対処すれば良いのですが、ほとんどお客さんは気づきませんので酷くなってから来店されます。そうするともうお手上げ状態。

はい、まず耐久性が不安

次も大事、

26、27インチのママチャリ用のギアがそのまま付いてる場合がある。

はい?どゆこと?

タイヤは26とか27インチの大きい方が漕ぐの重いんです。

だって大きいから…回すの大変なんです。

小さいコマと大きいコマで考えてください。

小さいコマは指でも回せるけど大きいコマは手のひら擦り合わせて回しますよね?

あれと同じで、大きい方が重い。小さい方が軽い。

大きい車輪と小さい車輪を回すチカラをコマを使って説明する図

なのに、

小さい20インチの車輪の折り畳み自転車にそのギアをそのまま使っているモデルが多い。
※車輪が小さいから漕ぐ力そんなにいらないのに大きい車輪を軽く回すためのギア比で構成されているのが問題と言いたかった!

え?何が問題なの?

え?軽くていいんじゃないの?と思ったアナタは甘い!

漕いでも漕いでも進まないんです。

軽すぎて全然進まない。

トップギア(一番重いギア)でもすぐ軽くなってそれ以上力が入りません。

トップスカスカ。

ギア比が同じってことは車輪の大きさ関係なくクランク一回転での車輪の回転数が同じってことなので、27インチでも20インチでもクランク一回転で後ろ車輪が回る回数は一緒です。でもタイヤ周長が違うから進みに差が出るんです。

26、27インチの外装6段のママチャリの主流なギア比は

前が36丁で後ろが14丁という組み合わせ

軽いのは悪いことでは無いのですが、通常の走りを求めるのであれば前ギアが大きいものを選びましょう。

おススメは42丁、

速度求めるなら46丁。

ギア比が考えられていない折り畳み自転車の正体

ちなみにですが

外装6段ギアと聞くと速そうとか思いますが騙されてはいけません。

ママチャリに採用される外装6段ギアはスピードを出すためのギアではありません。

軽く漕ぐためのギアです。※ママチャリではね…

参考までに!今ママチャリで多い主流のギア比
シングルギア主流
 前32×後ろ14丁 
外装6段ギア主流 前36×後ろ14丁
後ろギア14-16-18-21-24-28t

外装6段の5速がシングルギアと同じくらいの漕ぎ心地になります。

6段と言ってもシングルギアに少し毛が生えた程度しかスピードはでませんが、軽くする部分においてはめっぽう軽くなります。

ギア比が考えられていないから軽すぎて進まない!覚えた!

テスト出るよー!

さあ、次!まだあるのか!

サドルにバネが付いてない‼

コレ超重要!
コレ大問題!


付いてるモデルは大丈夫。
でもサドルにバネがないモデルも多数あります。


乗るとどうなるか?


バネなしサドルのイメージ図

拷問ですよ!悶絶ですよ!私なら速攻サドル交換です!

サドルの下のバネってそんなに重要?
超重要です!
自転車の下からの振動はサドルに突き抜けます。それを相殺してくれるのがあのバネ!木の椅子に座るのか、クッション付きの椅子に座るのかくらい違います。※スポーツ車は基本足で体重支えるので成立するので一緒にしてはダメです。

段差のたびに「あぅ!」ってなると大人としてどうなのか※バネ付きモデルを買えば良いのです。

どっしり座って楽に漕ぎたいならサドルのバネは必須です。


ここからは些細なデメリットです。さくっと行きましょう!


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些細なデメリット

子乗せイスの取付がほとんど不可。

お子さんを同乗させるのは無理ですね。そもそも積載を考えて作られていません。

リアキャリアが付いていなかったり、付いていても最大積載荷重が低かったり、そもそも片足スタンドで無理だったり、前に乗せようにもハンドルが付きだしていなくて、ひっかけ同乗器も無理。

一部海外製は付きますが、その際は両立スタンドも必須。

不安定な自転車で車輪の耐荷重も低いので大事なお子様を同乗させる自転車としてはおススメはしません。相談を受けたら自己責任でやれと言います。

 

ホイールベースが短いから安定性は求めないこと!

ホイールベースとは前と後ろの車輪の間隔のコト。

長い方が直進安定性が優れています。短いと機敏な動きが出来ますが、これは単にふらつくってことです。

折り畳み自転車のホイールベースは約100㎝が多い。

普通のママチャリは大体110センチ、子乗せのママチャリは120cmくらいあります、安定性命ですからね。

この10センチの違いは大きい。フラつきやすい原因はコレです。

小さく作る代わりに安定性が犠牲になっているのが折り畳み自転車というわけです。


ある程度スピード出てれば気になりませんが、低速と曲がる時は注意が必要。
ただし、若い子ほど気にしない。

お年寄りには勧めません。

ハンドルの高さ調整ができない。

できるのもありますが、低価格帯はほとんどできません。

ハンドルは折り畳むのみ。自転車に乗り方を合わせるしかないのです。

※お子さんが20インチ折り畳み乗ってるのをたまに見ますが、事故の時ハンドルで胸を打つと重症になるケースもあるのでオススメしません。

お子さんに買い与える場合は自己責任。心を無にして売るやつですね。

たまに折り畳まないとやり方を忘れる。


折り畳み自転車の折り方を忘れる


いざって時、高確率で忘れています。そして折り畳んだものを元に戻せない。

自然の摂理でしょうか?必要じゃないことって忘れますよね?


たまにやっておくと忘れずに済みますからこれは本当に些細なデメリットでしたね。

前カゴ付きモデルはあってもリアキャリア付は少ない。

荷台がある折り畳み自転車は珍しいです。つまり、後ろカゴは工夫次第でってことです。

これは独り言ですが、20インチの折り畳み自転車に24インチのリアキャリアが何故かぴったりつく場合が多いのはなぜなのだろうか?不思議ですね~。(独り言終了)


なんやかんや積載したい予定があるなら初めからママチャリにしましょう。
後からつけたくなったら、

もう、頑張るしかないね…

小さくても重さは結構ある。

いくら小さいと言っても15キロ以上はある。特に安いやつは軽くする努力はされていません。
※高いアルミフレームモデルは軽い。ここでは低価格帯の折り畳みの話です。

折り畳んで車に積み込むとか、家の中に入れる位なら全然許容範囲でしょう。


折り畳み自転車を輪行バッグに入れて電車で通勤したいという問い合わせが春先に増えますが、低く見積もっても15キロくらいある鉄の塊を肩にかけて通勤、毎日…

できます?耐えられます?



やめといた方が良いと力説しても、買っていくんですよね…

重いのに…

春先って怖い…

輪行バッグに入れて持ち歩くならアナタ自身を鍛えるか、アルミフレームで軽さをメインにしている折り畳みじゃないと無理だと思います。

こんな感じのね↓

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デメリットを買う前に知り、納得して買うのが大事

はい、どうでしょう?購入検討されていた皆さま、

心、折れてませんか?

折り畳み自転車ってデメリットを挙げれば結構多い方の自転車だと思います。

買ってから知るより、買う前に知っておいて自分のライフスタイルに合うものを選べた方が絶対いいですよね?

ギア比とか、耐久性とかお客さんがわからないことをいいことにメーカーサイドは自分たちの都合の良い商品を出してきます。

特にサドル!私はこれだけは許せない。

メーカー担当に「〇〇さんこのサドルで何分乗れます?」と聞くと、

「いやぁ、わたし乗るんじゃないんで!」とユーザー無視発言されたこともあります。


今回挙げたデメリットは構造上改善出来ない部分もありますが、知って買うのと知らずに買うのでは訳が違います。改善するにはお金かかりますからね。


実際、ハチワレがデメリットを全部説明しても購入される方は多いです。それだけ困っているということなので、そういう場合は応援します。


デメリットは多いものの、切実な悩みを解決するためにある特殊な自転車

折り畳みor小さくてカワイイという特殊な個性はデメリット以上に強いメリットになるという場面を幾度となく見てきました。

デメリット説明しても買っていくほどの魅力があるのです。

耐久性はどうにもならないと書いたかもしれませんが、対処法はあります。

折り畳み自転車の耐久性の確保の仕方

これはどの自転車にも言えますが、定期的な全体点検で悪い所出して対処すれば恐ろしいほど自転車は持ちます。点検と修理は違いますから当然悪い所が見つかれば余計にお金かかるんですが、早く見つかれば安く済むことがほとんど。

人間の病気と同じです。どうしても折り畳み自転車が必要だけど耐久性に不安があるなら定期点検がおススメです。

年1回でもやるのとやらないのでは全然違いますから!


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ハイ結論!まとめ!

折り畳み自転車を買うなら耐久性は覚悟して、前ギアが40t以上、サドルはバネ付きがおススメ。しかし低価格帯ではそんなもの存在しない!

コレに尽きる!カワイー!安い!で買うと後悔します!

ネットで安く売ってる折り畳み自転車は地雷ですが、覚悟の上でどうぞ!
※写真で見て前ギアが小さいのはアウト!

ネット通販でおススメ出来そうなのは見つかりませんでした。

3万以下でコレなら!ってのは見つかりませんでした。ちょっとリサーチ不足なので継続して探してみます。通販で買いやすい商品なのに今のところお店で見るのがベストですね。

参考になったかどうかわかりませんが、デメリットをしっかり理解して買いましょうね!

折り畳む必要がないけど小径車が欲しいならブリヂストンのベガスがおススメ!

前ギア46丁、ホイールベース105㎝で内装3段。しっかり自転車として走れますし耐久性は折り紙付き!※折り畳みは出来ません!


ここまで読んでくれた皆さま、長いのに本当にありがとうございます。
すっ飛ばして読みたいところだけ読んで頂いても大丈夫な記事作りを心がけておりますが、ここまで読んで頂いて感謝です!

体調不良+求めるイラストが多くなり更新遅れがちですが、これからもよろしくお願いいたします!