ママチャリの音、レアなやつ。
自転車屋さんなら日常ですがお客さんのほうだとレアなママチャリの気になる音をご紹介。
ローラーブレーキの音鳴り。
あれ?あんまりレアじゃなかった…
音鳴りしにくいと言われて買ったローラーブレーキ仕様の自転車がある日突然
「ギィィーーーっ」と激しい音をさせはじめる。
断末魔の叫びみたいな感じでなります。
しかしご安心ください。ローラーブレーキは音消せます。
音の原因は単純に内部のグリス切れなので専用のグリスを入れましょう。
一本買えば一生使える量で個人は困る。
前車輪からすっごい小さい「コクン音」
朝早くに自転車に乗る方、静かな状態で乗る方がごく稀に気づいて気づくともうどうしようもなく気持ち悪い音。
オートライト仕様の前車輪の場合が多い、といっても極稀、コクン、コクンといった微弱な音
ハブの中で起きているのか特定が難しいのですが、スポークの張り過ぎでも起こります。スポークの張り過ぎで回転のたびにスポークが鳴る可能性が高いです。
これは、特定が難しいので困ります。
スポークを全て緩めて適正張力にした上で試乗して様子見ますから症状のわりにやることが超多いので金額に見合わないので気にし過ぎじゃない?って言いそうになる作業。
稀ですが、実在する悩みです。
こいでいる時も足を止めてもずっと乾いた「シャーシャーガラガラキュルキュル音」※車輪からの複合音
車輪を回転させている間ずっとジャラジャラキュルキュルガラガラ鳴ってます。前、後ろどちらも鳴ります。
長期間乗ってる自転車に起こりやすい症状。
車輪の真ん中には車輪を回転させるための金属の玉(ベアリング)が入っています。
これは普段グリスでベトベトなので音はしません。しかしこの大事な潤滑剤のグリスを呉556で溶かす人がいまして、そういう方が近くにいると鳴りやすい症状。
グリスが切れて金属同士が直接擦れる嫌な音が発生します。
処置
ハブのオーバーホールが必要
ハブ軸を分解してグリスアップして戻すと音はとまります。
※ベアリングも交換する
もう一つ、同じ条件
惰性で進んでいるときに、高めの「ヒィーとかキィー」という、かぼそい音
バンドブレーキのライニングが少しだけ干渉しているとおこる音、ほんの少しだけライニングが当たることで音が鳴ります。無駄に奇跡な音。
高い音なので、ベテランの自転車屋さんは聞こえない場合があります。
となりで作業しててメチャクチャなってるのに聞こえてないので「バンド鳴ってますよ?ダイジョブっすか?」と言って気づかせます。
これはバンドブレーキ調整でなおります。ライニングとドラムが触れないようにするだけですね。
こいでアシストする時だけ音がします。流してるときは音がしません。
モータープーリーが摩耗して、チェーンを巻き込み過ぎてリリースポイントがズレている可能性大。プーリーを逆さまにして音が治れば新しいの注文してって、ほとんど逆さまにして終わりですね。
これは内装3段の3速(一番重いギヤ)でアシストがパワーモードでしか走らないヒトに多く起きる現象です。
車で言うとミッション車の5速発進でずっと乗ってる感じでギアに負担がかかり起こります。
変速をうまく使えば防げる問題です。
実はこれだけで記事書いたこと忘れてました。
ママチャリの音でこんなに長い記事になるとは…
ママチャリの気になる音ってかなり多いです。なぜ音を気にするかって音が異常を知らせているかもしれないからですよね?だから音に敏感なのはとても良いことです!
まだまだあるんですが、(ベルが振動でなって困るとかね)このここでいったん切ります。
ママチャリの正常な音を知ろう。
正常な状態を知らないと異常な音がわかりません。
正常な状態の自転車は小気味良いフリー(後ろギア)の音がする程度です。あとタイヤのロードノイズですね。
漕いでるときは無音、漕ぐのをやめて惰性で進むとフリーホイールから子気味良い音がするのが正常。
これが正常な音。
タイヤが路面でなる音と、フリーギアが仕事する音だけです。
本来は静かなもんなんですね、自転車って…
そして音がする原因はほとんどが物理的に干渉するから。
原因を探るのもその物理的な干渉を探すのが基本です。
ただ、音って超難しいのもあります。
その人にしか感じないんじゃないか?という微細な音や試乗環境では聞こえない音、同じ道を走らないとわからない系だったり朝早く仕事する人とか静かな状態で乗らないとわからない音を営業時間中に聞き分けるのが難しい場合がある。
そんな耳を澄まさなければ聞こえない音を気にするなんて気にしすぎ、神経質?「気にしすぎですよ?」で済ませる自転車屋も多いですが、
どこが原因で何で鳴るか、そして鳴っていても大丈夫という安心感が欲しいのです。
ああ、なんだ気にしなくていいんだね、そういう音なんだ、じゃあ大丈夫だねと思いたいからお客さんは頼ってくれる。そこを無下にしてはいけません。
たぶんお客さんのほうも伝えるのが難しい部類の問題だと思います。
でも音が気になってると、集中して運転できないので、諦めず向き合ってくれる自転車屋さんを探しましょう。
ちなみに繰り返しますが、保証書には音は保証対象外と書かれています。
メーカーはそんなもんです。あいつらはそんなもんです。
音の問題に向き合ってくれる自転車屋さんはちゃんと考えてくれる自転車屋さんなので大事にしましょう。
人員不足とか、メチャクチャ忙しいとかいう店員さんがキャパオーバーな店はこういう問題難しいかもしれないのでそういう店には時間をあげてください。すぐは出来ないけど!時間くれれば!って思ってる可能性大。
一人で何件も修理さばくような店は時間上げて下さいね。
以上、自転車、とくにママチャリで多い音を集めてみました。
音で困ってるヒトのだいたいの見当付け位になれば幸いです!
物理的過ぎて落ち着いて考えれば簡単な音もあれば、自転車の仕組みを知らないと想像できないような音もあります。
音がしたらとりあえず相談だけでも良いのでしてみてはいかがでしょうか?
どんなタイミングで?どんな音?高い?低い?金属の擦れる音?どのあたりからしている?
こんな感じで安全な場所である程度見当つけてから自転車屋に行くと話が早いと思います。
ここまで書いた中にあなたがお困りの音があって、いい判断材料になっていれば幸いです。
ハチワレサイクルは超弱小ブログですが、いつ消えてもおかしくないですが、まだ頑張りますのでよろしくお願いいたします。
ほんと、PV低くて心が折れそうです。なんてね!
今回もここまでよんで頂いて感謝です!ハチワレサイクルでした!