自転車の耐パンクタイヤをご存じでしょうか?
パンク対策でまず思い浮かぶ商品、パンク防止剤と肩を並べる強者。
※個人の感想です。
刺さっても大丈夫なんでしょ?じゃあこれさえ使えば大丈夫!
パンクが嫌だというお客さんが本当によく買っていかれます。
しかし、この耐パンクタイヤ
実は意外なデメリットが存在するんです!
耐パンクタイヤのデメリット
1 タイヤが重すぎて、こいだ時に重くなる
刺しパンクに強くするため接地面が5mm以上あり、タイヤ重量も重くなります…
重いタイヤは回すのにより大きな力が必要。
つまり、こぐと重い。
パンパンに空気張っても重いです。完全に元気な学生向けです。
ホームセンターなどで一度手に持ってみるとよくわかります。普通のタイヤと耐パンクタイヤ持ち比べてみましょう。数値以上の違いを感じるはずです。
2 タイヤが硬すぎて空気が常に入っていると錯覚する
このタイヤ、接地面が超硬いので空気圧チェックがしづらい蔵人向けの商品。横からつまんで空気確認しないと一生空気入れなくても良いと思うレベルに硬い。
皆さん空気入れる時にタイヤを押して確認しますよね?
あれ、どこ押します?
耐パンクタイヤで接地面を押して確認してもパンパンに空気入ってるくらいの硬さなので必ず横からつまむようにしましょう!
凹まないのは良いことではありません。
凹まないと空気入ってるかわかりませんし、そもそも入ってると思っちゃうから空気を入れる気になりませんよね?
※全然凹まないわけではありません。強く押せば凹みます。イラストが誤解を招きそうで…
減ってると思わないから空気を入れなくなる。
大問題ですよね?
で、空気はいっていると勘違いしたまま低圧走行してしまって、擦れパンクするという流れができます。
半年に一回くらいチューブ交換してるようなら空気入れる習慣をつけた方が良いです。
耐パンクタイヤの自転車買ったのに半年に一回修理に来てるソコのアナタはたぶんこれです。
3 タイヤの内側が狭いので空気の充填量が少ない
タイヤを分厚くしても外径は変えちゃダメなので、とうぜんタイヤの内側が狭くなるんです。
よくハウジングが狭いと言います。
チューブの膨らむ空間が狭くなるので空気が少ししか入らない。
空気の量が少ないってことは、少し抜けるだけで低圧走行の危険が増すので擦れパンクしやすくなる…
擦れパンクはコチラで確認!
以上3点!
どうでしょう?何かメリット感じましたか?
わざわざ擦れパンクを起こすように仕組まれているようなタイヤですよね?
唯一のメリットは耐刺しパンク性能のみ!
それだけ?
はい…それだけなんです…
ゴミ商品を宝に変える方法
※ここから先も引き続き、個人的な感想です。
ハチワレサイクルではこの手の商品をゴミ認定しております。
積極的に販売しません。大人の事情で入れると売れていくのです…
出先でお子さんの通学自転車がパンクしないように親御さんが選んだり、悪路走行でパンクが心配な方もいるでしょう…
耐パンクタイヤとはそういう方々の心の隙を狙った商品です。
空気圧メンテの習慣がないお客さんにとってはゴミと同じレベルという訳です。
※↑個人(猫)の感想です!
しかし、デメリットを知らずに耐パンクタイヤに期待だけして使用した場合、擦れパンクを引き起こすのは時間の問題。
特に中高生のお子さんのために親御さんが良かれと思って買っていくパターンが危ない。買って満足して結局空気入れないので半年後にまたパンクです。
何もメンテしなければ確実にパンクします。
自転車の空気は一か月に10%くらい抜けると思ってください。半年何もしなければ約半分まで空気抜けます。
誰かが教えてくれればパンクなんてそうそうしないんですけどね…
※普通のタイヤも同じですが耐パンクタイヤよりは気づきやすいですね。
耐パンクタイヤはしっかり空気圧メンテすれば最強
ここまで読んでくださった方はもうお気づきのはず!
ゴミ扱いしていた商品が最強になる方法があるんです。
月1で必ず空気圧メンテをする。
だけ。
で、最強。
月1月1とうるさく言ってますが、チューブの中の空気は自然漏洩しますから、入れたそばから分子レベルで抜けてますからね?
抜け感がわかりにくい耐パンクタイヤは普通のタイヤより空気圧メンテをしっかりする必要があるってことですね。
空気圧どれくらい入れたらいいのかわかんない方はこちらを見ましょう!
空気を入れる習慣こそが最強のパンク対策
普通のタイヤでも、毎月1回、入れる入れないにしろ空気の確認をして、減ってたら空気を入れる人は、そうそうパンクしません。
モノに頼る前に、空気を入れないとパンクするという基本、大前提を知るほうがよほどパンクしにくくなります。
タイヤ、チューブが国産とか関係ない。
よく言われるのが中国製だからパンクするんだろうとか、ブリヂストンタイヤは国産だからいいよねとか…
ブリヂストンは自転車タイヤ作ってません。
ちなみに、ロゴがブリヂストン、パナソニックでも中国製です。ブリヂストンは自転車のタイヤ製造してません。パナはパナレーサーという国内ブランドありますが、安めのは海外で生産されています。
ただどちらも困ったことにメーカーとしての監修力が高いので海外製だとしても品質が良い。
タイヤやチューブ選ぶ際に、良いもの!とか国産品とか選びたいかもしれませんが、空気入れる習慣が無いヒトはどこの国のタイヤチューブを使っても同じです。
パッケージに書いてある商品の良い所は空気をしっかり入れた状態での話です。
以上!
空気圧メンテをしないと、どんな良いタイヤを使ってもゴミ同然ってことですね!
耐パンクタイヤの性能を引き出したいならまず空気を入れる習慣がないと無理。最初は自転車屋で入れてもらって空気圧を指の感覚で覚えて継続して適正空気圧を維持できるようにしましょう!
パンクに対して核心的なこと書いてますので、もし世の中からパンクを減少させる原因をこのブログが作っていたら私はそのうち消されますね!
これからも細々と頑張ります。読んで頂いて本当にありがとうございます!