パンク修理ではすべてのパンクに対応できない。
パンクしたからパンク修理、パッチ(ゴムの膜)を貼って終わり!じゃないんです。実はパッチ処理で修理できるのは2㎜以下の小さな穴限定、しかも切れ目や摩耗が激しいチューブには貼らないのがプロの常識。
これからパンク修理しようと思っている方は、その穴の見極めをしっかり知らないと無理してパンク修理して結局自転車屋さんでやり直しとか、チューブ交換する羽目になります。
ベテランの自転車屋さんでも一番難しいのがこの「パンクの見極め」だと言います。パッチ処理はカンタンなんですけどね、
今回はその「穴の見極め」をご紹介します!
パンク穴の見極め
難しい見極めですが、考え方は単純です。
「無理はしない」
不確実な修理、とりあえずの修理、そんな修理、やっても無駄ですよね?
あるていどパンク修理に自信があると無理して貼ってしまうので後々再発したりします。
何人もそういうヒト見てきました。
特にプロは無理してパンク修理しません。
ただ、見極めはプロでも難しいですし、プロでも悩むことが多々あります。お金もらいますし、信用問題ですから。なんでもかんでもチューブ交換するのはプロとしておかしいので毎回穴の見極めは真剣に行います。
穴の見極めにはいくつかパターンがあるので大まかですがまとめましたのでご紹介!
あくまでも参考までに!ですが、もし当てはまってたら無理にパンク修理しないでチューブ交換に切り替えて考えて下さい。
パンク修理しない方が良いパンク
①2㎜以上ある穴の場合は無理
②リム打ちパンクは小さい穴でもやらない
③擦れパンクは軽めならOK、深く削れている状態なら無理
④穴が無数に開いている場合も無理
⑤チューブの接合部(蛇腹みたいなところ)とバルブ付近の穴
⑥パンク防止剤が漏れまくる状態の穴、無理。
おそらく一番悩むのは擦れパンクの③番。
穴一つだしなんかイケそう…
それは罠です。
ボロボロのチューブは諦めて、新品チューブを入れましょう。そして空気圧メンテをしっかりして生きていきましょう。
じゃないとまた半年後とかに新品のチューブに穴が開く羽目になります。
擦れパンクについてはコチラの記事をどうぞ↓
⑤はチューブ中折れ状態のパンクも含みます。(低圧走行でチューブズレる現象)
折れ曲がって圧力かかったところから穴あいてるパターンです。これもチューブ交換が妥当。
6番までは頑張ってパンク修理しても応急処置にしかなりません。
下手したら応急処置にもならないかもしれません。
これを知らずにやってしまうのが素人
危険を避けて確実に安全を提供できるのがプロ
どんな穴でもパンク修理するのがプロだと思ったら大間違いです。
じゃあ全部チューブ交換した方が確実じゃん?
そう思うアナタ。
パンク修理でやってあげた方が安いんです。
チューブの状態を考慮して最大限安くする努力をするからパンク修理は難しいのです。
パンク修理と一言で言っても、乗ってる人を見て、自転車の状態を見て、パンクの穴を見て色々考えてどう直すか考えてるんですよ…
ズタボロで持ち込まれた自転車持ち主が学生でチューブ交換のお金が無いって言われた時とかはどうするのか?
親に電話です。
そして、了解を得てから応急処置させて頂きます。お子さん超いい子でも後から親が来るケースが増えてますので財布と話をすることにしています。
じゃーどんなパンクならパンク修理して良いのか?
ざっくり簡単に言うと、キレイなチューブで
1㎜位の刺し穴はパンク修理でOK!
チューブがズタボロで水調べしたら空気が2か所から出たり、ジェット噴射するようなパンクは無理ってことです。
大丈夫そうならしっかりYouTube見ながら作業しましょう!
またYouTube頼みですが、今はそういうことができる時代なので使えるものは使うべき。
ただし自己責任で!
(YouTubeに振ってるお前が言うな)
そして、少しでも不安なら自転車屋に任せるべき。
ここ大事!
もしチューブ交換になったとしても負けではありません。自転車屋に頼んで、こっそりやり方を見て、やり方盗んじゃえば良いんです。
あ、やり方はYouTubeで見れるんでしたね…
いい時代ですよねぇ。
毎度のことですが大事なのは、刺しパンク以外は次同じパンクをさせないこと!
2度とパンクしたくない!という方はハチワレサイクルを読みましょう。
当ブログを読むとそもそもパンクしにくくなると噂があるとか、ないとか…
以上、
素人は知ろうとで玄人は苦労人
最初はみんな素人です。知って苦労するうちに玄人になれますから!と、いつか新人に言いたいハチワレサイクルでした!
みなさんパンク修理、頑張ってください!
今回も最後までお付き合い頂き感謝です!